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2021アメリカズGPまとめ:風聞〜イタたわGP Vol. 324

コンテンツ目次

【イタたわGPまくら話】

●モト3、オンジュ多重クラッシュまとめ(全文無料)

●ホンダ
・アメリカズGP、兄マルケスのおかげでポジティブに終えられた
・兄マルケス、再手術の噂については…
・他のホンダ選手については…

●ヤマハ
・バニャイア「僕よりクアルタラローの方がプレッシャーは大きい…」
・クアルタラロー「ヤマハ機は…本当にどうにかしなければならない」
・モルビデッリは、きちんと回復できるのか?

●ドゥカティ
・バニャイア「あと残り何周かを初めて数えてました…」
・またもやタイヤに問題が…あったのか?
・ミラーはチームプレイ派、マルティンは我関せず
・ミラーvsミール問題、どっちが悪いのか?
・マルティン処罰は不当なのか?
・バスティアニーニ&マリーニ、なぜこんなに差がついてしまったのか?

●スズキ
・ミールのやる気喪失はストレスから?

●KTM
・コンセッション喪失が響いている?

皆さん、こんにちは。
イタリアから管理人のラ・キリコです。

10月は『note』1本、160円となります。
今月はレース開催のスケジュール上、アメリカズ/エミリア・ロマーニャGPの2本しか発刊できず…
まぐまぐの定期発刊の料金と合わせるため、この料金となりました。
すみません。


モト3、オンジュ多重クラッシュまとめ

アメリカズGPのモト3決勝戦では、デニス・オンジュ選手が多重クラッシュを引き起こしてしまい…

直線コースでオンジュ選手が走行ラインを急に変えたものだから、すぐ横を走っていたジェレミー・アルコバ選手が避けきれずに接触転倒し…
そのマシンが後続していたアンドレア・ミーニョ&ペドロ・アコスタ選手に衝突して、2人とも転倒…
さいわい、深刻なケガ人は出なかったものの…
「いったい、なぜケガ人が出なかったのか分からない」って言われるほど激しいクラッシュとなってしまいました。

で、なぜオンジュ選手が、こんな無茶な操縦をしたのかと言うと…
まず、レース1の第8ラップでフィリップ・サラック選手が転倒したため、レース中断となり…
レース2を全5周回と言う超ミニレースにしたもんだから、いつもよりもさらに加熱してしまったと言うわけなんです。

んで、結局、オンジュ選手は『無責任な操縦』をしたと言うことで、2GP失格処分となったんですが…
もっと重い処分が必要だって、けっこう責められてたんですよ。

ちょっと、モトGPライダー陣のコメントを見てみますか。
こちらです。

・ヴァレンティーノ・ロッシ
「2戦失格なら妥当でしょ。もし順位を多少落とす程度なら、またやるだろうから。2戦失格で、家でTV観戦するしかないなら真剣に考えるでしょ。
結局、危険な選手の顔ぶれって、もう決まってきてるじゃないですか…モト3クラスを見ていれば、もう分かりますよ。
だから、そこから始めるべきなんですよ。
もし2戦失格にされてもまだやるようなら、今度は5戦失格にしてやれば良い。常識はずれな選手は、きちんと教育しないとね。

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・アンドレア・ドヴィツィオーゾ
「1回処罰しただけで、どうなるものではないと言うことを踏まえて、(スチュワード(審判団)は)もっとデリケートに扱うべきでしょうね…。
問題は、命を賭けてでも結果を出そうとすることで…そこが間違ってるのだから。理性のない子供みたいなものですよ…僕にはちょっと理解不能ですけどね。
(最近の若年選手が)何を考えてるのか、僕には理解不能なんですよ。
アグレッシブだけで、どこにたどり着きたいって言うんですかねぇ…?
リスクを負って強い走りをするのはOKだけど、あくまでも自分自身に対してのみの話であって…他の選手を巻き込むなんて、やっぱり僕には理解不能ですよ。
FPセッションでも同じようなことをしてるでしょ。学ぶためにではなく、出し抜きたい一心でやってる感じでね。
ただ、人の考え方なんて、そう簡単に変えられるものではないから…。
まぁ、厳罰処分を下されたら、なにかをやる前に1回きちんと考えてみるようになるでしょ…自分だけでは無理なら、誰かが諭してくれるだろうし。
最終ラップでグリーンゾーンに上がって、ペナルティを喰らうのと一緒ですよ。不満に思ってる者もいるようだけど、とにかく、規則があるなら守るべきなのだから。」

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・フランチェスコ・バニャイア
「モト3では、あの手の操縦は珍しくないですからね。バルセロナではロドリーゴが同じことをしていて…さいわい、あの時は事故にはならなかったけど。
ここは直線コースがかなり長く、バリアまでけっこう距離があるんで、大事には至らなかったけど…。
今回の処罰は妥当だと思います。現状を変えようと思ったら、処罰する以外に方法はないでしょ。でも、もっと方法がないか考えていかないとなりませんよね。」

・ホルヘ・マルティン
「レースは観てたけど…なんとも言えませんね。
モト3クラスでは、選手は常にスリップストリームに入ろうとするものだし…まぁ、後続していたライダー(アルコバ)が、もっと注意を払うべきだったんでしょうね…スペースは全然取ってなかったじゃないですか。
今年は事故が多いから、そう言う意味でこう言う処罰になったのかもしれないけど…とにかく、若い選手らには良い教訓になったんじゃないんですか。
理に適った処罰ではないけど、良い前例にはなったでしょ。

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・エネア・バスティアニーニ
「僕に決定権があるなら、残り全戦を失格にしますね。残念ながら、オンジュのスタイルはちょっとねぇ…毎レースで非常識な操縦をしているから。
きちんと注意していかないと。あれはやってはいけない操縦だし、しかも、今年は色々とあったんだし。
若い時って、けっこう無謀なんですよね。たった5周のミニレースをやらせるなんて、妥当なことだとは思えません。しかも、トラック自体に問題があるってことも考慮しないでねぇ…。
僕が(モト3に)出てた頃は、こんな運営じゃなかったのに…。


あとですね…
オンジュ選手の危険操縦もさることながら、今回は運営側の判断ミスも色々と批判されてたんですよ。

特に、運営側が規則をきちんと把握していないと言うことが、問題視されまして…
レース2が多重クラッシュにより中断された際、どの選手を優勝のするかの判断があいまいだったんです。

で、アスパーチームのジーノ・ボルソイ氏が、FIM(国際モーターサイクリズム連盟)発刊のルールブックを片手に果敢に訴えまくり…
結局、レース1(全7周回)の結果が、最終的なレース順位となることを認めさせ…
無事、アスパーチームのイザン・グェヴァラ選手の優勝が決まりました。

(関連画像: https://www.instagram.com/p/CUk7C4Gquur/
(関連画像: https://www.instagram.com/p/CUkyFmloAjj/

でも、そんなこともテキパキ判断できないFIM(国際モーターサイクリズム連盟)とIRTA(国際ロードレーシングチーム協会)に対し、
「いったい何をやってるんだ!」って、怒りの声がけっこうあがってたんですよ。


おっと、では、本編の方を始めますか。

アメリカズGPについてですが…
兄マルケス選手の肩の具合についてとか…
モルビデッリ選手は本当に回復できるのか?とか…
ミラー選手は情に厚いけど、厳しい時は厳しいとか…
なぜバスティアニーニ&マリーニには、こんなに差がついてしまったのか?等々…

まぁ、どうぞ、どうぞ。

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