2019茂木GPまとめ ホンダ＆ヤマハ、ドゥカティ［ 2019年10月24日 発行 Vol. 253 ］

コンテンツ目次

【イタたわGPまくら話】
●ドゥカティはマルケス、ロレンソ、ヴィニャーレスの誰が欲しいのか？

【2019茂木GPまとめ ホンダ＆ヤマハ、ドゥカティ】
●ホンダ
・マルケス「これが当たり前だとは思わない」
・ホンダはコンストラクターズ・タイトル獲得が一番重要！
・予想通りだが、退屈なレースではない
・なぜマルケスはガス欠になったのか？
・マルケス、2014年絶好調シーズンよりは苦労していた
●ヤマハ
・なぜヤマハは茂木で好調だったのか？
・なぜソフトな走りをしなければならないのか？
・クアルタラロー、今シーズン優勝できるのか？
●チーム内格差、ロッシ・ロレンソ・ペトルッチ
・復活できるのは誰か？
・ホンダ、ロレンソ継続を希望
・ヤマハ＆ホンダ、現状まとめ
・ロッシ＆ペトルッチ不調はタイヤ進化が原因か！？
●ドゥカティ
・ドヴィツィーゾ、もっと早くからプッシュできなかったのか？
・今回のリアタイヤ選択の正解は？
・ドヴィ、総合2位は確実ではない

イタたわGPまくら話

皆さん、こんにちは。
今回の茂木GPは、作り置きのラグーで乗り切った管理人のラ・キリコです。

ほら、アジア/オセアニアGPの場合、イタリアは深夜～早朝の放送になるんで家庭内時差に陥ってしまうんですよ。

で、食事を作るのも大変なんで、前回のブリーラムGPはおにぎりをたくさん作って、お腹が空いたら電子レンジでチンしながら乗り切ったんですが…
今回はラグー（ミートソース）を作り置きしておいて…

まずは大量の『Tagliatelle al ragù（平打ちパスタのミートソース和え）』を作って食べ…

余った分を耐熱容器に入れて…

んで、次の日、今度はそれに粉チーズとホワイトソースをかけて、オーブンでこんがり焼くと…
『Pasta al forno（パスタのオーブン焼き）』の出来上がり！

イタリアンマンマ直伝の残り物の活用法でした！！

おっと、『モトGPこぼれ話』でしたね、はい、はい！
今回はドゥカティが2021年に向けて、どのライダーを獲得したいと思ってるのかって話です。

まぁ、どうぞ、どうぞ。

ドゥカティはマルケス、ロレンソ、ヴィニャーレスの誰が欲しいのか？

ここ最近、マーヴェリック・ヴィニャーレス選手が2021年にドゥカティに移籍するんじゃないかって記事があちこちに出始めてまして…

まぁ、絶賛活躍中のクアルタラロー選手が、いよいよヤマハファクトリー入りして、ロッシ選手と組むんじゃないかって話が加熱してきた途端…
ヴィニャーレス本人が、
「今後、ヤマハ継続がベストかどうかは分かりません」なんて公言してるわけですからねぇ。

（note関連記事：2019ブリーラムGPまとめ その2 ロッシ＆クアルタラロー、ヴィニャーレス ）

で、ドゥカティは2021年に向けて、どのライダーを獲得しようと狙っているのかと言えば…
まず、ロレンソ選手のことは諦めました。

「ロレンソがホンダを辞めたらドゥカティはまた関心を持つかもしれない？」と訊かれたジジ・ダッリーニャ将軍様（ゼネラルディレクター）…
実に簡潔に、こう答えてましたから。
「もう関心は持ちませんね。」

それから、「マルク・マルケスがドゥカティ機に乗っていたら、タイトルは取れていた？」と訊かれると…

「そう言う話をしても無意味でしょ。
私は、今、私と一緒にいるメンバーと共に勝たなければならないのですから。
もしアインシュタインがエンジニアとして働いてくれたらとか、他のライダーがいてくれたらなんて思っていたら、己を向上させることは出来ませんからね。」

まぁ、マルケス選手に関しては、ホンダと契約金1500万ユーロ（約18億円）以上でいの一番に決まるんじゃないかって言われてますしねぇ。

一方、ドゥカティの方は2017/2018年の2年間でロレンソ選手に2500万ユーロ（約30億2000万円）払って、結局、失敗してるんで…
アウディグループがまた同じような巨額投資をしてはくれないだろうと言われているし…

たとえ、ドゥカティが金銭的な問題をクリアしたとしても、ホンダはあらゆる面において手を尽くし、絶対にマルケス選手を手放さないだろうし。
ホンダHRCの野村社長なんか、
「（マルケスには）ホンダでキャリアを終えて欲しい」とまで公言してますからねぇ。

ちなみに、「いずれマルケス選手が他のメーカーのマシンに乗ってタイトルを取ってみたいと思うようになるかも」なんて、よく言われるんですが…
その辺は、リヴィオ・スッポ氏（元ホンダHRCチームマネージャー）が否定しておりました。
こんな感じ。

「ヴァレンティーノ・ロッシが2004年にそう言うことをやり…どうも、それに影響されているようですよね。
（ヤマハ）移籍まで、ヴァレは常にベストマシンに乗っていたんですよ…アプリリア125ccからアプリリア250cc、そしてホンダ500ccにホンダV5機でしょ。
それで、ヴァレは変えることにしたわけで…それより劣るマシンでも勝てると言うところを証明したかったわけですからね。
しかし、マルクの状況はそれとは異なるものですから。
ホンダの他のライダーとマルクのパフォーマンスの差は明白じゃないですか。
マルクだから勝てるってことですよ。
つまり、ホンダ機は現在のベストマシンではないと証明されているわけでしょ。
それ故、マルクには（マシンを）変える理由がないと言うことです。」

おっと、ドゥカティの方に話を戻してっと…
ダッリーニャ将軍様、いまや話題になっているヴィニャーレス選手について「獲得することがドゥカティの目標？」と訊かれると…
こう答えておりました。
「打倒マルケスを果たしたライダーの1人ですよね。
うちの方では、現在、最も適切と思われる案を検討している最中です。
いずれにせよ、うちだけの意志でどうにかできるものではありませんからね。」

う～ん…
けっこう真剣に考えていそうな口ぶりですねぇ。

ちなみに、ドゥカティではクアルタラロー選手には目をつけていないようです。
パオロ・チャバッティ氏（ドゥカティ・スポーツディレクター）がこう言ってましたから。
「ヤマハ機で速いライダーは、他のマシンに乗ると苦戦する可能性がありますからね。
ザルコが良い例じゃないですか。」

あっ、はいはい、そろそろ【茂木GPまとめ】ですね！

ホンダがいかにコンストラクターズ・タイトルを重視してるかとか…
なぜヤマハ機は茂木で好調だったのか？とか…
チーム内格差まとめとか…
今回のタイヤチョイスの正解は？とか…

あっ、あとですね…
恒例の『レースの勝敗を左右した鍵』なんですが…
今回はジョヴァンニ・ザマーニ記者が現地入りしてないんで、お休みです。
次から、また復活すると思いますんで。

と言うわけで…
では、どうぞ。