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2020バレンシアGPまとめ:風聞〜イタたわGP Vol. 293

コンテンツ目次

【イタたわGPまくら話】
●ミール『ロレンソ父のライディングスクールを辞めた理由は…』(全文無料)

【2020バレンシアGPまとめ】
●スズキ

・ミール「レース優勝できずにいた時、実は辛かった…」
・ブリヴィオが『シンデレラチーム』を創り上げた
・あのスズキ機を創り上げたチームの勝利!
・ドヴィ「スズキ機は最もシンプルなマシンだが…」
・ギュントーリ、テストライダーはかくあるべき

●ヤマハ
・一歩ずつ進むはずのヤマハが、進む方向を見失っている…
・ロッシ「ヤマハは何かをきちんと理解できていない…」
・モルビデッリ好調の影にチーフメカニックあり

●ドゥカティ
・なぜミラーだけが好調だったのか?
・ドヴィ「スズキ機に乗ってみたい…」

●KTM
・なぜKTM機はタイヤに上手く合っているのか?

イタたわGPまくら話

皆さん、こんにちは。
イタリアから管理人のラ・キリコです。

遂に、ポルティマオ最終戦が始まってしまいましたねぇ(しみじみ)
なんか、一気に駆け抜けてきたって感じですが…
最後まで、しっかり堪能していきましょうね!

おっと、その前にヴァレンシアGPの方も振り返っていきますか。
では、どうぞ、どうぞ!

ミール『ロレンソ父のライディングスクールを辞めた理由は…』

モトGP参戦2年目にして、タイトルを獲得したジョアン・ミール選手!

スペインのパルマ・デ・マヨルカの出身ってことで、同郷のホルヘ・ロレンソ元選手も大喜びでしたねぇ。
ちなみに、ミール選手って、10才の時、まず、ロレンソ父ことチチョ氏のライディングスクールに習いに行ったって話は有名なんですが…

その割には、あまり詳しい話が出てくることもなく…
以前、イタリア衛星放送でミール選手がそのことについて訊かれた時も、
ええ、まぁ、通ってはいましたねぇ…でも、ちょっとだけなんですよ」と、あまり多くを語りたがらずって感じだったんです。

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で、今回、タイトル獲得後のインタビューでは、ペロッと本音が出ておりました。
こんな感じ。
「実は、チチョさんのメソッドって特殊なんですよ。当時、僕らは小さな駐車場でトレーニングさせられてたんです。
『ロングコース』って呼ばれてたトラックの方では、17~18名が走っていて…まぁ、どんな感じか分かるでしょう?」

んで、結局、その後、ちゃんとしたトラックのある学校に移ったんだそうです。
そうか…
ちょっと、小規模すぎちゃったんですねぇ。

ちなみに、ミール選手のお父さんはスケートボードショップを営んでいたものの、経済状況はあまり安定しておらず…
2輪レースと言うのはけっこうお金のかかるスポーツだから、ミール選手はなんとかスポンサーに出資してもらおうと気苦労も絶えなかったようです。

でも、最初のミニバイクでもすぐに優勝し、125プレGPに移り、その後、ルーキーズカップに出て…
2015年にはスペイン選手権(CEV)に参戦し、2016年に世界選手権モト3クラス参戦、翌年には同クラスのタイトルを獲得してたんで…
凄まじい勢いで頑張ってきてるんですよ。

と言うわけで…
では、本編に行きますね!

実は今回、ジョヴァンニ・ザマーニ記者(イタリア衛星放送『SKY』レポーター)『レースの行方を左右した鍵』が休みだったんですよ(涙)
で、新チャンピオンことミール選手の本音コメントとか…
ヤマハ機の問題点?って話とか…
なぜミラー選手が好調だったのか?なんて話をまとめてみました!

まぁ、どうぞ、どうぞ。

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