2018ブリーラムテストまとめ2 ヤマハ、スズキ、アプリリア、KTM[ 2018年2月28日 発行 Vol. 177 ]
コンテンツ目次
【イタたわGPまくら話】
●なぜロッシの契約交渉は長引いているのか?
【2018ブリーラムテストまとめ2 ヤマハ、スズキ、アプリリア、KTM】
●ヤマハ
・問題解決できず…
・ヴィニャーレス優柔不断、ロッシ我が道を行く
・ホンダ電制システムを解決したエンジニアとは?
・ザルコのマシン評価には注意が必要
・ザルコの政略的なコメント
・ヴィニャーレスよ、ザルコと同じ走りをするな
・ヴィニャーレスよ、電制システムに集中せよ
・ブリーラムでヤマハが苦戦した理由
・タイヤのせいもある
●スズキ
・リンスもマシンも絶賛成長中
・イアンノーネは去年より厳しいかも
●アプリリアとKTM
・アプリリア、成長が止まってる?
・追う立場はつらいよ
●カタールテスト
【イタたわGPまくら話】
皆さん、こんにちは。
なんと、もう3月だって言うのに、雪が降ってびっくりしている管理人のラ・キリコです。
私が住んでるイタリア中東部では、冬でも滅多に雪なんて降らないんですが…
ほら、ご近所のロッシ地元タヴッリャなんか、こんな感じ。
で、それでも、隣家の改装工事は続いていて、雪がシンシンと降る中、なんと傘を差しながら作業してるんですよ。
うるさくって相変わらず迷惑ではあるんですが…なんか、お気の毒にもなってしまいました。
おっと、枕話恒例のモトGPこぼれ話でしたね、はいはい。
なぜロッシの契約交渉は長引いているのか?
・イタリア&ドイツ有名サイト編集長の推測
さて、今年はまだ開幕戦さえ迎えてないって言うのに、ライダーもチームもやけに早々に来年、再来年の契約を公表してますねぇ。
つい先日も、マルク・マルケス選手がホンダとの2年契約を公表し…
まぁ、他のメーカーに移籍はしないだろうって見られていたし、マルケス本人も開幕までには決めたかったみたいなんですが…
業界では、それにしたって随分と早い発表だったねぇ~って感じのようです。
とにかく、これでマルケス選手は2020年末までホンダと言うことになりましたが、2年後の次回こそ、いよいよ移籍があるだろう見られております。
一方、ヤマハはヴィニャーレス選手の契約更改はとっくに済み、あとはロッシ選手なんですが…
なんでロッシ選手の交渉はこんなに時間がかかっているのか、色々と憶測が飛び交っている状態です。
例えば、ロッシご本人は単純な2年契約にしたいのだけど、そうすると40の大台に乗ってしまうわけだから、ヤマハとしてはとりあえず1年契約にして、もう1年のオプションを付ける形にしたいんじゃないか…とか。
ただ、つい最近、VR46チームのスポンサーでもあるイタリア衛星放送『SKY』サイトが、1年契約でロッシ有利の1年オプション付きに決まるんじゃないかって記事を出してまして…
この『1年契約でロッシ有利の1年オプション付き』って言うの…
独サイト『Speedweek.com』の編集長も似たようなことを書いてました。
つまり、ロッシ選手は2019年にもう1年現役をやったら引退して、2020年からチームオーナーになるんじゃないかって。
で、もう一歩突っ込んで推測するなら…
その頃には、モトGPでそれぞれ経験を積んだモルビデッリ&バニャイア選手を、VR46のモトGPチームに起用するのではないか…と。
まぁ、VR46チームのモトGP参戦についてロッシサイドが何と言ってるかと言えば…
ロッシ現役のうちはあり得ないってことぐらいですね。
(ブログ関連記事:ロッシのVR46チームはモトGPに参戦するのか? )
ただ、『Speedweek.com』の編集長の推測としては、そう言う背景があるからこそ、去年、テック3のポンシャラルマネージャーがヤマハから1年のみの契約更改を提示されてしまい、同チームの進退を危惧しだし…
結局、20年のコラボレーションを断ち切り、ヤマハからの離脱を公表したのではないか…と。
で、そのテック3に関しては、大方の予想ではKTMに鞍替えするものと見られてるんですが…
ただ、テック3のポンシャラルマネージャーが、こう言ってたじゃないですか…
「当チーム発足以来、ずっと待ち望んでいたような条件を含むオファーを頂き、断ることなどできませんでした」って。
同発言ついて『Speedweek.com』編集長は、KTMのプライベートチームとなって、ファクトリーと同レベルのマテリアルを提供されることだろうと推測してるんですが…
イタリア大手モトGPサイト『Gpone』編集長は、《某メーカーからファクトリーチームをテック3に任せようと言うオファーがあったのではと推測できる》って書いとりました。
まぁ、某メーカーって言ったら、それこそKTMのことだろうし…
ファクトリーチームを任せるって言うのは、つまり、現在のアプリリアとグレジーニチームみたいな提携関係になるってことですかねぇ。
あぁぁ…確かに、そんなオファーが来たら、NOとは言えないかも。
・ロッシ地元サイトからの情報
って、長々と書いたんですが…
ロッシ地元の『PU24.it』 サイトからも、推測記事が出てまして…
いや、推測なんかじゃないな。
『Speedweek.com』と『Gpone』の編集長はあくまでも推測として仮定法を駆使して書いてるけど、『PU24.it』の方はもう事実と言っていい書き方だから。
で、その『PU24.it』記事によれば…
まず、テック3のヤマハ離脱は、ポンシャラルマネージャーがヤマハでの待遇にがっかりしたからだ…と。
特に、この2年間は過小評価されてるって感じだったから、昨年11月のヴァレンシアGPの最中、早速アプリリアと交渉してみたところ、特に美味しい話にはならず…
そしたら、KTMが参入してきて、モトGPの他、モト2に2台参戦も含むオファーを出してきた…と。
で、ポンシャラルマネージャーの方は、いまや誰もが欲しがるザルコ選手を引き連れてKTM入りするってことで、2年契約ではなくもっと長くして欲しいなんて要求も出してるんだとか。
ちなみに、テック3のスポンサーも現在の『Monster』から『Red Bull』に変わることになる…と。
一方、ロッシ選手の方は…
ヤマハは1年契約を推していて、そのうえ、契約金の方もけっこう厳しい額を提示してきており…
ロッシ選手の方では、まぁ、不満ながらもヤマハの条件を飲む可能性もあるんじゃないか…と。
この『けっこう厳しい契約金額』について、イタリア大手モトGPサイト『Gpone』編集長は、
《いくらなんでも考えにくい》って書いてたんですが…
ただ、ブリーラムテスト直前、ロッシ父ことグラツィアーノ氏がイタリアのラジオ番組で、こんな発言をしたんです。
「なんでヴァレンティーノが、たったの1年で契約更改しなければならないって言うんですか。
契約更改するとしたら、これまでやってきた通り、2年でしょう。
私はそう願いますよ。ここ3年間、ヴァレンティーノは戦闘力を上げてきてるんだし、まだまだタイトルが取れる力だってあるんだから。
ヴァレンティーノは今でも強い2輪レーサーだし、本人だって表彰台争いができるうちは続けて行くつもりなんだから。」
そう、確かに…
この記事を最初に読んだ時、やけにグラツィアーノお父さんの口ぶりが不満そうだったんで、ちょっと不思議だったんですよねぇ。
この、ロッシ地元の『PU24.it』 って、これまでもジェレミー・バージェス氏(ロッシ元チーフメカニック)の解雇とか、けっこうスクープを出してきていて…
地方サイトながら侮れないんですよねぇ。
おっと、すっかり長くなっちゃった。
そろそろ本文の方を始めますか!
今回は、ブリーラムテストのまとめ『その2』ってことで…
ヤマハ、スズキ、アプリリア、KTMについてです。
特に、ヤマハはヴィニャーレス選手がちょっと責められちゃってるかなぁ。
ロッシ選手の方は、我が道を行っております。
んでは、どうぞ!
頂いたサポートは、新たな健康食品を購入する費用にさせていただきます。これで、また頑張りますね!