見出し画像

2018オーストリアGPまとめ その2 ヤマハ&スズキ、アプリリア[ 2018年8月22日 発行 Vol. 200 ]

コンテンツ目次

【イタたわGPまくら話】
●VR46オーストリアGPこぼれ話
・ヤマハのプライベートチーム、ライダー決定
・バニャイア「僕にはロッシがついている」
・マリーニ「タイトル争いの行方を左右する存在になれる」
・マルコ・ベッツェッキ、モト2昇格
・モト3独走勝利、ベッツェッキのみ
・べッツェッキvsマルティン、スポーツマンの鑑(かがみ)

【2018オーストリアGPまとめ その2 ヤマハ&スズキ、アプリリア】
●オーストリア決勝戦を左右した4つの鍵

●ヤマハ謝罪会見まとめ
・公開謝罪は役に立ったのか?
・謝罪の真意をイタリア人が分析
・謝罪は幹部入れ替えの前触れ!?
・ヤマハSBKからエンジニア引き抜き
・ロレンソ「ヤマハ機の進化が遅れたのは…」

●ヴァレンティーノ・ロッシ
・みごとな追い上げで最大限のポイントを獲得
・総合2位を死守できるのか?

●マーヴェリック・ヴィニャーレス
・スペインメディアよ、自国選手を叩くな
・楽しむなんて無理、嬉しいわけがない
・フォルカーダ解雇は1人で決めたことじゃない
・チーフメカニック移籍まとめ

●スズキ
・イアンノーネ、不平等に怒る
・ペルナット、イアンノーネマネージャーを辞める

●アプリリア
・アプリリア絶不調はダッリーニャが辞めたから?
・レディング(テストライダーとして)再雇用の謎

【イタたわGPまくら話】

皆さん、こんにちは。
実は、イタリア人が日傘を差すのを見たことない管理人のラ・キリコです。

ほら、美容整形の高須先生がよく「外に出る時は日傘や帽子、サングラスでガードした方が良い」って言ってるじゃないですか…
でも、イタリアって、サングラスは普通だけど、日傘や帽子って使っている人を見たことがないんですよ。

帽子は、おしゃれ用のものなら被ってる人もいるけど、日除け用は皆無ですね。
日傘に至っては、売られてるのさえ見たことがない。

まぁ、小麦色に日焼けした肌が一番美しいって言う文化だから、使わなくても当然なのかもしれません。
以前、アクセサリー屋さんでブレスレットを色々と試着させてもらった時、サーモンピンクのを試したら店員さんから、
「こう言う色は私みたいに小麦色の方が似合うのよね」って自慢されたぐらいですから。

でね…
この間、メインストリートを歩いていたら、真っ黒なドレスを着て、真っ黒な日傘を差して歩いている女性を見かけたんですよ。
遂にイタリアにも日傘上陸か!って、びっくりして、近づいて確認したら、やはり東洋人の方でした。
全体的な感じからすると、もしかしたら日本人の方かなぁ…

きっと、ご本人も周囲からあまりにもジロジロ見られてびっくりしたかもねぇ。

おっと、恒例のモトGPこぼれ話でしたね、はいはい。
今回は『VR46オーストリアGPこぼれ話』です。
んでは、どうぞ。

VR46オーストリアGPこぼれ話

・ヤマハのプライベートチーム、ライダー決定

『SICペトロナス・ヤマハ』チームのライダーについて、リン・ジャーヴィス氏(ヤマハ・マネージングディレクター)が8月12日(日)、オーストリアGP中のインタビューで、フランコ・モルビデッリ(VR46ライダーズアカデミー、上写真)と、ファビオ・クアルタラロー(下記Tweet)の両選手になるだろうと話した。
ジャーヴィス氏によれば、候補者の技量などについてヤマハ側の承認を得たうえで、最終的にチームが決定したとのこと。

また、マイオ・メレガッリ氏(ヤマハ・チームマネージャー)によれば、モルビデッリ選手にはファクトリー機か、もしくはファクトリー機にかなり酷似したものが提供される模様。
なお、同チームのライダー公表はシルヴァーストンGP中に行われる模様。

・バニャイア「僕にはロッシがついている」

オーストリアGPのモト2決勝戦でフランチェスコ・バニャイア(VR46)はミゲル・オリヴェイラとの熾烈な競り合いに勝利し、総合順位でも首位に返り咲いた。
バニャイア選手のコメント。

「(まさにタイトルを争っている)直接のライバルに勝つのは、僕にとって本当に重要なことなんです。しかも、今回のトラックは100%KTM機向きなんですから。でも、うちは金曜のFPセッションから上手いこと作業してこれました。
今日はアレックス・マルケスもバルダッサッリも転倒し…多分、2人ともミスのしすぎなのかもしれない。まだまだ残りレースは多いけど、(タイトル争いに関しては)僕とミゲルが最有力候補でしょう。
ミゲルはFP/予選で苦戦するけど、いつも上手く乗り切ってくるから。ハードブレーキングは強いけど、コーナー中盤はそれほど速くないんですよね。僕はコーナーが速いから、今日はそのおかげで勝つことができました。
ミゲルはタイトル争いはもう慣れているけど、僕は初めてのことで…でも、さいわい、僕にはヴァレンティーノ(ロッシ)とVR46のスタッフがついてますから。
彼らのおかげで、何をすべきか把握できるんです。どう対応すべきか、改善するには何をすべきか、しょっちゅう、アドバイスしに来てくれるんですよ。」

・マリーニ「タイトル争いの行方を左右する存在になれる」

ルーカ・マリーニ(VR46、ロッシ異父弟)はオーストリアGPのモト2決勝戦で3位となり、ザクセンリンクGPから3連続表彰台となった。
マリーニ選手のコメント。

「アレックス・マルケスと戦いながら、スクリーンでペッコ(※バニャイアの愛称)とミゲルの優勝争いを観てました。すごく面白かったです(笑)。
(今日の作戦は)フランコ・モルビデッリがアドバイスしてくれて…常に同じ地点でブレーキをかけて、絶対にミスしないようにって。おかげで、オーバーテイクが上手くいき、タイヤも温存できました。
あとでペッコのレース映像を見て、どうすればミゲルを抑えられるのか研究するつもりです。
僕は、あの2人のタイトル争いの行方を左右するような存在になれるかもしれないでしょ。いまや表彰台に上がるのが癖になってしまってるし。
前に出ていくには、もっともっと努力しないと。僕はペッコとミゲルのタイトル争いの鍵になれるかもしれないし、ペッコの助けになれるなら喜んでやりますよ。この世界選手権のなかでも、うちはベストチームの1つですからね。
今週末は悪い流れに乗ってしまっていたけど、メカニック達のおかげで浮上できました。」

・マルコ・ッツェッキ、モト2昇格

オーストリアGP中、かねてより噂になっていた通り、マルコ・ベッツェッキ(VR46ライダーズアカデミー)のモト2昇格が公表された。
2019年はエルヴェ・ポンシャラル率いるチームよりKTM機でモト2参戦することとなる。なお、チームメイトはフィリップ・エッテル。
ベッツェッキ選手のコメント。

「しっかり時間をかけて考えた結果、今回のチャンスに賭けてみることにしました。
KTMがあまりにも僕に関心を寄せてくれるんで、すっかり嬉しくなってしまったと言うのもあります。」

ポンシャラルマネージャーのコメント。

「ちょっと前から注目してたんだが、デビュー当時のロッシを彷彿させるんですよねぇ。」

なお、2019年にはホルヘ・マルティンもチーム・アジョよりモト2昇格する。チームメイトはブラッド・ビンダーとなる。
また、シルヴァーストンGP中にサム・ロウズが2019年にチーム・グレジーニからモト2参戦することが公表される予定。ロウズ選手は2016年、同チームからモト2参戦していた。

・モト3独走勝利、ベッツェッキのみ

常にオーバーテイク合戦が繰り広げられているモト3クラスで、今年、第1ラップからゴールまで首位を独走して優勝したことがあるのはマルコ・ベッツェッキだけである。
今回のオーストリア戦では全23周回で首位を固持し、また、アルゼンチン戦で初優勝を飾った際も同様に独走勝利だった。

・べッツェッキvsマルティン、スポーツマンの鑑(かがみ)

今シーズン、タイトル争いで真っ向勝負をしているマルコ・ベッツェッキとホルヘ・マルティンは、スポーツマン精神に則って互いに敬意を払っており、2輪レースだけでなく、あらゆるスポーツにおける模範と言ってもいいだろう。
両選手は常に相手の好リザルトに祝辞の言葉をかけ合い、今回のオーストリア戦でもベッツェッキ選手は初PPを獲得すると、マルティン選手に近づきながら、すぐにお辞儀をして見せ、マルティン選手が左手首の手術をしたばかりなのに僅差で2位を獲得したことに敬意を念を示した。
また、レース後は、マルティン選手が優勝したベッツェッキ選手にすぐに祝辞の言葉をかけていた。

はい、では、そろそろ、『オーストリアGPまとめ その2』、行きますか!
今回は、例のヤマハの謝罪会見について色々とまとめてみました。
まぁ、とにかく、どうぞ。

ここから先は

17,132字 / 21画像
この記事のみ ¥ 100

頂いたサポートは、新たな健康食品を購入する費用にさせていただきます。これで、また頑張りますね!