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2018バルセロナGPまとめ その2 ヤマハ&スズキ、ペドロサ去就[ 2018年6月27日 発行 Vol. 193 ]

コンテンツ目次

【イタたわGPまくら話】
●バルセロナGPこぼれ話

【2018バルセロナGPまとめ その2 ヤマハ&スズキ、ペドロサ去就】
●バルセロナ決勝戦を左右した4つの鍵

●ヴァレンティーノ・ロッシ
・唯一、合格点だったソフトが上手く機能してくれた
・ヴィニャーレスよりヤマハの責任
・ロッシも新燃料タンク
・タイトル獲得の可能性はある
・今年もアッセンでの戦闘力が高いと良いが…

●マーヴェリック・ヴィニャーレス
・土曜日までは問題解決だと思っていたのに…
・ロッシと分裂?「ザルコをお手本にしようと思う」
・チーフメカニックを替えたい
・レース後はムカついていたが、テストでは嬉しそう…

●ペドロサはヤマハに移籍するのか?
・ヤマハはペドロサ大歓迎
・アッセンGPで公表されるのは…

●アンドレア・イアンノーネ
・幸せではないが、パフォーマンスには満足
・スズキは僕の意見を求めてる
・アプリリア不調、イアンノーネ移籍は大丈夫なのか?

●アレックス・リンス
・全体的には思ってたほど悪くなかった

【イタたわGPまくら話】

皆さん、こんにちは。
先日、『H&M』にクーポン券を握りしめて買い物に行った管理人のラ・キリコです。

ある日、『H&M』でTシャツを買ったら、クーポン券を貰ったんですよ。
なんでも、後日、そのクーポン券を提示して40ユーロ(約5000円)以上の買物をしたら、5ユーロ(約600円)割引になるって話だったんですね。

早速、後日、また行って、できるだけ40ユーロぴったりになるよう計算しながら商品を選んだんですよ。
で、レジにクーポン券と一緒に商品を出したら、店員さんがそっとクーポン券を脇に避けるんです。
不安になって、
「このクーポン券、使えるんですよね」って聞いたら、
「ええ、40ユーロ以上なら使えますよ」って言うんです。
だから、「40ユーロ以上になるよう選んできました」って言ったら、
「まず、計算してからね」って…

で、合計金額が41ユーロになったのを見た瞬間、店員さん、ニヤリと笑ってました。

日本人的には当然だろうって感じなんだけど、まぁ、イタリア人はそこまで細かく計算して買い物しなさそうですもんねぇ。

おっと、恒例の『モトGPこぼれ話』でしたね、はいはい。
今回は、バルセロナGPこぼれ話ってことで、ロッシつなぎ盗難とかマルケスF1体験など色々と取り揃えてみました。
では、どうぞ。

バルセロナGPこぼれ話

・ロッシつなぎ盗難

5月12日深夜12時頃、スペインのラ・コルーニャの町にあるヤマハのオフィシャルディーラーからヴァレンティーノ・ロッシのライダースーツが盗まれた。
2017年カタール決勝戦で着用されたもので、2月2日より同ディーラーに展示されていた。
ディーラー内の監視カメラに、男が配達用スクーターでやって来て、手際よくスーツを盗み去る様子が撮影されていた。
男はわずか10秒ほどの間でハンマー取り出し、スーツを持ち去っている。なお、同スクーターは犯行の直前に盗まれたものである。

・3クラスともポール・トゥ・ウィンだが…
今回のバルセロナ戦では3クラスともPPスタートの選手が優勝をした(バスティアニーニ、クアルタラロー[下記画像]、ロレンソ)。
しかし3選手ともPPスタートを有効活用できず、第1ラップ終盤では首位に立っていない。

・マルケスF1体験
マルク・マルケスとダニ・ペドロサ、トニーノ・カイローリが6月5日、オーストリアの『レッドブル・リンク』サーキットでレッドブルのF1マシンを操縦した。
3人の中で最速だったのはペドロサ選手で、レッドブルのエンジニアらを驚嘆させていた。
マルケス選手のコメント。

「1人で走ってたのに、かなり危険な感じでした。もしモンテカルロで他のドライバーと一緒に走ったりしたら、どうなってしまうんでしょうねぇ(冗)。
とにかく、凄い体験でした。もの凄っく面白かったです。また、ぜひやってみたいですね。ただ、僕の将来はあくまでも2輪の方ですが。4輪レースに出る気持ちはありません。」

・ジャック・ミラー:ホンダを蹴って、2019年もドゥカティ・プラマック

ドゥカティ・プラマックがバルセロナGP中、2019年に向けてのジャック・ミラーとの契約更改を公表した。ミラー選手は最新マシンGP19機を使用する予定。
フランチェスコ・グイドッティ氏(プラマックチームマネージャー)のコメント。

「(ミラーには)ホンダHRCからオファーが来ていて、うちとの契約を破棄するための違約金100万ユーロ(約1億2800万円)も支払うって言ってきてたんです。
ところが、ジャックはそれを断ったんですよ。ドゥカティの方が良いからってね。この件に関しては本当に誇らしい気持ちでいっぱいですよ。」

なお、バルセロナ決勝戦でミラー選手は第16ラップを9位で走行中にリタイヤしたが、これは技術トラブルによるものである。

・予選1から予選2に昇格したら、タイヤをもう1本!
バルセロナGPより、予選1から予選2に昇格した選手にはフロントタイヤが1本支給されることとなった。
ちなみに、リアタイヤに関しては昨年からそのようになっている。

・ワイルドカード参戦もエアーバッグ装着義務

ムジェッロGPでミケーレ・ピッロが転倒した際、エアーバッグを装着していなかった。

(ブログ関連記事:ピッロ:時速350㎞で転倒、深刻なケガなし:2018ムジェッロGP )

これにより、今後はワイルドカード参戦の選手にもエアーバッグの装着が義務付けられることとなった。

・2019年冬季テスト日程
冬季テストの日程が次のように変わった。
2018年11月:ヴァレンシア(最終戦の後、2日間)
2018年11月末:ヘレス(2日間)
2019年2月初め:セパン(3日間)
2019年3月:カタール(3日間)
(※今年2月に行われたブリーラムテストはなくなりました)
なお、2019年シーズン中のテストは1日ずつ3回行われる予定(毎回、レース翌日)。その他にヨーロッパサーキットでの2日間のテストが行われる予定。

・トーマス・ルーティ:モト2降格の危機
ルーティ選手は今年、ホンダ・マークVDSよりモトGPに昇格したが、ここまでの7戦すべて0ポイントである。また、7戦中3回で転倒リタイアしている。
今のままでは確実に来年はモトGPシートを失い、モト2降格の可能性も考えられる。なお、チームからは何も言われていない。
ルーキーで同じマシン(RC213V機2017年版)に乗っているモルビデッリやナカガミは、ルーティ選手より好結果を出しているが、昨年、マルケス選手が同マシンで27回転倒したことを思えば、ルーティ選手の苦労も伺われる。
ルーティ選手のコメント。
「開幕前に、『お前はバルセロナ戦まで0ポイントだろう』なんて言われてたら、『くそったれ!』って言ってたでしょうね。
僕の問題は、去年のマルケスと全く同じなんですよ。フロントのフィーリングが皆無なんです。実のところ、転倒のほとんどはフロントから行ってしまってるんです。
モト2に戻るかどうかは、いくらなんでも先の話すぎて…まだ考えたくありませんよ。」

《少なくとも、この写真は素晴らしい。あとの事は話す必要なし。忘れてしまった方が良いレースだった。これから帰国して…今度は気持ちをすっきりさせるよ。》

・コルシ:オリヴェイラ追突で
バルセロナGPモト2決勝戦のゴール直後、シモーネ・コルシ(下記画像の左に写っているカウル)が低速で先行していたミゲル・オリヴェイラに追突した。
コルシ選手はトラック内のスクリーンに気を取られ、前方不注意だった。激しい追突だったにも関わらず、両選手とも深刻なケガはない。
なお、コルシ選手はペナルティとしてアッセン次戦では最後尾スタートとなる。

では、そろそろ、バルセロナGPまとめ『その2』、行きますか!
今回はヤマハ&スズキと、そして、ペドロサ選手が本当にヤマハに入るのかって話です。
とにかく、どうぞ。

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