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2020セパンテストまとめ その1 ヤマハ&スズキ他[ 2020年2月18日 発行 Vol. 265 ]

コンテンツ目次

【イタたわGPまくら話】
●ロレンソお金の話、ザルコちょっと愚痴る

【2020セパンテストまとめ その1 ヤマハ&スズキ他】
●2020年セパンテスト概要

・リアタイヤが進化
・フロントタイヤ問題は2021年に解決予定
・ついに車台とタイヤがベストな状態に!
・エアロダイナミクスについて
・各メーカー総括

●ヤマハ

・開発は順調なのか?
・ホールショットデバイスについて
・ロッシ、セパンで初の58秒台を記録
・ロッシ「最近のモトGP機は度胸がものを言う!」
・ヴィニャーレス変わる、もうテスト番長にあらず
・クアルタラロー「1周タイムが強いことはもう分かってる」
・ロレンソ「間違いなしの人生なんてない」

●スズキ
・マシン開発、今年も好調!
・スズキ好調はミールのおかげも有り

イタたわGPまくら話

皆さん、こんにちは!
先日、誤配の郵便物を郵便局へ持って行った管理人のラ・キリコです。

ある日、『TIM』から請求書のようなものが届いたんですが…

うち、『TIM』なんて使ってないしって思ったら、宛名が違うんですよ。
しかも、この界隈では聞いたこともないような団体名なんですね。

それで、郵便局へ持って行って、窓口の男性に、
「これ、間違って届いてましたよ」と言ったところ…

「違う住所に届いたと言うことですか?」
「いいえ、住所は正しいですが、この住所にこの名前の団体は存在しません。」
「では、正しく配送はされたが、あくまでも『TIM』が宛名を間違えたと言うことですね。これは『TIM』に持って行かなければなりません。」
「え~と…私の方で何かしなければならないんでしょうか?」
「いえいえ、こちらでやっておきますよ。大丈夫です(さわやかな笑顔)!」

そ、そ、そうか…
こう言う場合は「間違って届いた」ではなく、「この住所にこの宛名は存在しない」と言わねばならないのだな…

い、い、良い勉強になりました。


おっと、『モトGPこぼれ話』でしたね、はい、はい!

2年契約を途中で破棄し、別のメーカーに移ったライダーと言えば…
はい、ホルヘ・ロレンソ&ヨハン・ザルコの両名なんですね。

かたや引退からのテストライダー、かたや現役のままメーカー替えなんで…
状況はちょっと違うわけですが…
その後の経済状況は、さらに大きく違ってしまったわけでして…

まぁ、どうぞ、どうぞ。

ロレンソお金の話、ザルコちょっと愚痴る

さて、昨年11月の引退会見から一転して、急遽、ヤマハのテストライダーとなったホルヘ・ロレンソ元選手!

どうしてそんなことが可能だったかと言えば…
当初から報道されていた通り、ロレンソ元選手が辞める際、ホンダが2020年に向けて『他のメーカーのマシンに乗らないこと』等の条件を付けなかったからなんですね。

その辺については、ロレンソ元選手がこう説明してます。
アルベルト・プーチ(ホンダHRCチームマネージャー)は僕に対して実に公正な態度を取ってくれました。ホンダにいた間もずっと最大限のサポートをしてくれてましたし。
彼には感謝しています。2020年に別メーカーでのマシン走行を禁じるような条件は一切付けないでくれたのですから。
付けようと思ったらできたはずなのに、付けないでくれたんです。おかげで、こうしてヤマハのテストライダーになることができました。」

これについてはプーチ氏も、
「ライダーが無理だと言うのに無理強いできないし、その後、考えを変えたのなら、それは本人の人生だから」ってことで…
まぁ、正直なところ、またモトGP機に乗るなんて思ってもいなかったって感じなんですかねぇ。
(ブログ関連記事:ホンダ談1『ロレンソのヤマハ移籍に口出しはしない』アルベルト・プーチ https://itatwagp.com/2020/02/10/motogp-7130/

ところが、ロレンソ元選手、現在はバルセロナGPでのワイルドカード参戦まで取り沙汰されているわけで…
(ブログ関連記事:ヤマハ『ロレンソのワイルドカード参戦を検討中』2020バルセロナGP https://itatwagp.com/2020/02/09/motogp-7126/

なんでも、ヤマハとの契約によれば、ロレンソ元選手は2020年、3回ワイルドカード参戦ができるような内容になってるそうなんです。

あと、お金の話もするならば…
ロレンソ元選手は、ホンダHRCと交わしていた2年契約についてはほぼ全額を…
そのうえ、スポンサーから支払われる分も受け取ったようだと報道されております。

まぁ、こうなるとですね、似たような境遇のライダーがちょっと愚痴りたくもなるわけで…

去年の夏にKTMとの契約を途中破棄したヨハン・ザルコ選手が、早速、こんなことを言い出してました。
「(ロレンソに比べたら)僕がほとんど金に興味がないことは確実でしょうね。僕なんか、家を買うのに借金してるぐらいなんですから。
ロレンソは税金をそれほど払わなくても良いような国に住んでるわけでしょ。僕はフランスに住んでいて、税金から借金まで支払ってるんだから。
金銭的には(あのままKTMで)続けた方が良かったんですが、でも、僕はそうしなかったんです。」

で、ネット好きのロレンソ元選手が、このコメントを見逃すわけはありません。
早速、Instagramにこんな反撃を書き込んでおりました。
《人の金銭管理についてとやかく言う気はないし、それぞれ自分の持ってる物でやれることをやっているわけでしょ。
ただ、こうして話題に出されてしまったわけだから(そっちが言ってきたんだからね)…
真面目な話、世界選手権に10年参戦し、2回タイトルを獲得してKTMと契約を交わしたライダーが、自分の家の抵当権も払えないなんてことってあるものなのかなぁ…。》

おっと、そろそろセパンテストの話を始めなきゃ!

各メーカーのマシンについて、タイヤや車台、エアロダイナミクス等をざっくりまとめてみました。
あと、ヤマハ機の開発具合とか…
ロッシ選手の意気込みとか…
ヴィニャーレス選手が変わったこととか…
ミール選手のおかげでスズキが全体的に良い影響を受けているとか…
とにかく、どうぞどうぞ。

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