見出し画像

ロッシ兄弟&ビアッジ特集:想い出、儀式、マリーニ素顔etc.:風聞〜イタたわGP Vol. 279

コンテンツ目次

【イタたわGPまくら話】
●ペルナット『ライダーで一番の女たらしはマックス・ビアッジ!』(全文無料)

【ロッシ兄弟&ビアッジ特集:想い出、儀式、マリーニ素顔etc.】
●ロッシ:最高峰デビュー、スタート儀式、弟ルーカ
・ホンダ500ccクラス昇格の想い出
・引退後、もっとも懐かしくなるものは…
・ギターの腕前は!?
・弟ルーカ・マリーニはロシア人!?
・マリーニ「マルケス持ち直しはホンダ機のお陰もある」

●ビアッジ:宿敵ロッシ、タイトル取り逃し
・ロッシとのライバル関係は特別
・なぜビアッジは最高峰タイトルが取れなかったのか?
・タイトル獲得に最も近づいた年は…

イタたわGPまくら話

皆さん、こんにちは!
マスク着用以外は、ほぼほぼ日常が戻りつつあるイタリアから管理人のラ・キリコです。

先日、やっと歯医者さんへ行って、歯石取りをやってもらいましてね。
ただ、今回はいつものおじさん先生じゃなく、若先生(多分、息子さん)の方だったんですよ。

で、初めて担当してくれたせいか、治療の合間に色々と話しかけてくれて…
「この町はどう?」なんて訊かれたから、
「実は、私、モトGPが好きなんで、ここは丁度良いんですよね!」なんて答えたんです。

そしたら…
「あぁぁ…そう言えば、ヴァレンティーノ・ロッシのチームのメカニックも、ここに治療に通ってきてるんだよ!」って。

思わず、診療台の上で絶叫してしまいました。
そしたら、若先生も乗ってきちゃって、
「レースが観に行きたい時は彼に色々と手配してもらえるから、今度、頼んであげるよ!」とまで。

ジャンルーカさんって言うメカニックの方なんだそうですが…
来年、彼がペトロナスに帯同してもらえますようにって、思わず心の中でお祈りしてしまいました。


おっと、モトGPこぼれ話を始めなくっちゃ!
今回は、マックス・ビアッジ元選手のやんちゃな頃の想い出や、武勇伝などなどです!

まぁ、どうぞ、どうぞ。


ペルナット『ライダーで一番の女たらしはマックス・ビアッジ!』

常日頃から、独断と偏見に満ちたコメントでイタリアファンを楽しませてくれるカルロ・ペルナットご意見番なんですが…
(個人マネージャーとしてカピロッシ、シモンチェッリ、イアンノーネ選手らを担当)

それなりに真実も語ってるから、魅力的なんですよねぇ。

で、そのペルナット氏が、最近、マックス・ビアッジ元選手についての想い出なんぞを振り返っておりまして…
こちらであります。

【アプリリア時代、ビアッジについて最も困ったエピソードは?】
「よく覚えてるのは、ムジェッロでの一件だろうね。マルチェリーノ・ルッキをスポット参戦させた時ですよ…あそこでは最強だったからねぇ。
ビアッジがぎりぎりでルッキに勝ったんだが…勝ったって言うのに滅茶苦茶ムカついてしまってね。
ホテルへの帰り道、携帯が鳴ったんで出てみたらビアッジで、こうまくしたててきたんですよ…
『あんたとジャン・ウィットヴィン(元アプリリアのテクニカル・ディレクター)が、ロクでなしなんだ。ルッキに改良版のエンジンを与えただろ。
それでも俺は勝ったんだからな。コンチクショーめ!』
ってね。
こっちは呆れてものも言えない状態で…まぁ、気持ちは分かるがねぇ。
ビアッジはスター選手で…ただ、ルッキに改良版エンジンが提供されていたのは周知の事実だったんですよ。
ところが、ビアッジはそれを侮辱と受け止めてしまったようでね。」

【ビアッジについて、他にも何か面白いエピソードはある?】
「ありますよ…なかなか面白いのがね。シドニーに行った時のことですよ…イースタンクリークのサーキットでテストがあったもんだからね。
ビアッジやルッキと連れ立って、空港まで車を取りに行ったんですよ。ルッキはテストライダーとして同行していてね。
車の前まで来たら、突然、ビアッジが私に向かって鍵を投げつけてきたんです…
『こんな車に乗れるか!ルッキが乗ってるのと同じじゃないか。チャンピオンライダーともあろう者が、ルッキと同じクルマなんてとんでもない』って言ってね。
正直なところ、こっちもカッとなって、壁に押さえつけてやったんですよ。
数時間後、ビアッジも落ち着いて…言い過ぎたってことに気づいたみたいでね。その翌日には、いつも通りになってました。」

【これまで組んだライダーで、最も女たらしと言えば?】
マックス・ビアッジだろうねぇ。アプリリア時代のビアッジは大勢の美女と付き合いまくり、人知れずって関係もけっこうあったから。
とにかく、女のことには長けていたね。表彰台ものだと思うよ。
まぁ、イアンノーネも表彰台に上がれるかもしれないが、ビアッジはレベルが違っていたね。とにかく、押しが強かったから。
ビアッジが付き合った女達と、けっこう話をしたことがあるんだが…
2輪レーサーだから惹かれたわけじゃなく、多くが真剣に惚れちまってたんですよ。

【これまで組んだライダーで、最も性格が最悪だったのは?】
「スペイン人でね…アルベルト・プーチを入れた時ですよ。
250cc時代にプライベートチームから参戦していて、確か表彰台に1回上がってたと思うんだがね。
とにかく、まったく会話にならないんですよ。いつも不機嫌そうにしているは、がさつだは、無礼千万だは。
悪い奴ではないんだが、とにかく、そばに5分いるのも無理って感じでね。会話さえ成立しないんだから。
ジャン=ミシェル・バイルの方は性格が良いから良く話をしてたんだが、プーチとは無理でしたね。」

おっと、そろそろ本編を始めなきゃ!

今回は、ロッシ&ビアッジ特集です!
両選手のライバル関係は、実際のところ、どんなものだったのか?
ロッシ選手のスタート前の儀式についてや、ビアッジ元選手が最高峰タイトルを取れなかった理由は?
あと、ロッシ異父弟ルーカ・マリーニは冷たい青年なのか?
まぁ、どうぞどうぞ。

ここから先は

8,706字 / 5画像
この記事のみ ¥ 100

頂いたサポートは、新たな健康食品を購入する費用にさせていただきます。これで、また頑張りますね!