2021フランスGPまとめ:風聞〜イタたわGP Vol. 312
コンテンツ目次
【イタたわGPまくら話】
●ロレンソ『ライダーの才能はどれぐらい重要か?』(全文無料)
●フランスGP決勝戦を左右した5つの鍵
●ドゥカティ
・混合コンディションで勝つための2つのポイントとは?
・ドゥカティ&ヤマハ、どっちのマシンがより改善されているのか?
・ロレンソが描く『理想マシン』とは?
・ドゥカティは今年、タイトルが取れるのか?
・ドゥカティ、チームプレイでのタイトル獲得作戦もあり!?
●ヤマハ
・ロレンソ「ヤマハ機でならロッシはまだ速い走りができる」
・ロレンソ、モルビデッリに忠告「マシンのことは忘れろ!」
●ホンダ
・マルク・マルケスのメンタリティは変わってしまったのか?
・ロレンソ「ホンダがホールショットデバイスを批判する理由は…」
●アプリリア
・ロレンソ「ドヴィよ、普通の生活から元の世界に戻るのは大変だぞ…」
皆さん、こんにちは。
イタリアから管理人のラ・キリコです。
おっと、イタリアGPの金曜FPセッションが始まってしまう~~~
ってことで、モトGPこぼれ話は…
先日、ホルヘ・ロレンソ元選手が、二輪レーサーの才能の重要性について語ってましたんで…
まぁ、どうぞ、どうぞ。
ロレンソ『ライダーの才能はどれぐらい重要か?』
今年からモト3クラスにKTM機で参戦しているペドロ・アコスタ選手(5月25日で17才になる)の才能が、とにかく半端ないってことで大注目されております!
なんたって、ここまでの5戦で2位/1位/1位/1位/8位ですからねぇ~。
で、二輪レーサーにとって、才能と言うのはどれぐらい重要なものなのか?について…
ホルヘ・ロレンソ元選手が、こう語っておりました。
「アコスタはまさに才能の塊でしょうね。
世界選手権に初出場で、いきなり勝ちまくって…あれは、才能なくしては無理ですよ。
他の選手との違いは、アコスタは色々なことが楽にできるってことなんですよ。脳の対応とか反射神経とか、きちんとした説明はないんですけどね。
ただ、もちろん、その後ずっとベストライダーでいようと思ったら血のにじむような努力も必要ですよ。
ペレやマラドーナ、バーリー・シーン、マイク・ヘイルウッドなんかの時代はもう終わったから。
彼らは、ジムでトレーニングしたことなんかないでしょ。今はジムトレーニングなしだと、他の選手らに5~6秒は差をつけられてしまいますからね。
時代は変わったんですよ。二輪も四輪もサッカーも、きちんとトレーニングしないと強くはなれないから。
ただ、才能は絶対に必要ですよ。まずは才能がないことにはね。
タイトル獲得までいかないにしても、レース優勝するだけでも運と努力が必要なんだから。とにかく、才能なしにベストライダーになるのは無理でしょうね。」
あと、モトGPのルーキー3選手については…
ロレンソ元選手、こう評価しておりました。
「ホルヘ・マルティンが一番速いように思えますね。
バスティアニーニも強い走りをしてるけど、やっぱりマルティンかな…時々、気負いすぎてることがあるけれど。
自分の限界点を理解して、そこを超えないようにしておくべきでしょうね。気負いすぎて、最後はケガをしかねないから。
でも、マルティンは1周タイムを出す時、爆発的な走りをしてますよ。ドゥカティ機で走っても、コーナー旋回でそれほどタイムロスしてないんですよね。ブレーキングではドゥカティ機のベストな安定性や馬力をフル活用して、強い走りをしてますよね。
ただ、マリーニとバスティアニーニは型落ち機に乗ってるから。ホールショットデバイスとかが違ってるでしょ。
でも、とにかく、僕としてはマルティンが一番気に入ってますけどね。」
ちなみに、マルティン選手のライディングスタイルって、ロレンソ元選手に似てるんですって。
ご本人の目から見て、現在、クアルタラロー/バニャイア/マルティンの3選手が自分によく似てるんだそうです。
おっと、そろそろ本編を始めますか。
え~と…
いつもはエンジニアのジュリオ・ベルナルデッレ氏の解説をベースに、レースを振り返ってるんですが…
今回は、ホルヘ・ロレンソ元選手が熱弁をふるってくれましたんで…
でも、さすがに、いつものように全メーカーについてと言うわけにはいきませんでした。
まぁ、どうぞ、どうぞ。
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