マガジンのカバー画像

アートのみかた

35
図工や美術の授業が少なくなる日本。ですがどうやら世界では、サイエンス重視の意思決定では不十分だと感じ美意識を鍛える上位層がいるようです。このブログは、歴史上の偉大な画家たちをテー…
運営しているクリエイター

#革命のファンファーレ

【アートのミカタ21】クールベ Gustave Courbet

【概要】印象派前夜の写実主義リーダーイケメン画家ギュスターヴ・クールべ(1819-1877) 歴史的にはヨーロッパ諸国1848年革命の真っ只中で、労働者階級の不満が爆発したことによる、国をあげてのいざこざが相次ぎました。 私は世界史の畑に居ないので詳しくないのですが、確かにこの18-19世紀は革命ばっかりなようですね。 ヨーロッパ中が、これまでの「当たり前」に反論し、ゼロイチで変えていこうと躍起だっていたのだと感じます。 さて美術史の分野では、その革命の着地点として「印象

【アートのミカタ20】クラーナハLucas Cranach der Ältere

【概要】ルネサンス期、生粋のドイツ画風北方ルネサンスを代表するドイツ画家ルーカス・クラーナハ(クラナッハ/クラナハ)。1472-1553年 イタリア・ローマを中心としたルネサンス期(14~16世紀)に、ローマより北側の国や地域を「北方ルネサンス」と総称しています。 これは北方ルネサンスが、本場ローマのルネサンスに対抗して独自の道を歩まんと奮闘する地なのですが。 そんな場所で、クラーナハはどのように画家としてのキャリアを築いていくのでしょうか。 なぜ美的センスをくのか。科