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アートのみかた

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図工や美術の授業が少なくなる日本。ですがどうやら世界では、サイエンス重視の意思決定では不十分だと感じ美意識を鍛える上位層がいるようです。このブログは、歴史上の偉大な画家たちをテー…
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2022年2月の記事一覧

グランマ・モーゼス展70代から始める素敵な画家人生

田舎のおばあちゃんが描いた絵が驚きの実績!? トルーマン大統領から表彰を受けたり、ドキュメンタリー映画がアカデミー賞ノミネート、TIME誌の表紙を飾るなど、大活躍のおばあちゃんです。 今回のnoteは実際に行った感想&ぶらぶら美術博物館の備忘録です。 アメリカの田舎で暮らす農場の主婦でした。妹の勧めで絵を描き始め、80・90歳と徐々に上達、101歳で亡くなるまでには既に国民画家として活躍するまでになりました。 人気画家になっても暮らしぶりは変わらず、展示では子供服やパッ

明治最後の浮世絵は血だらけで哀しい絵

三島由紀夫が「血みどろ絵」と形容して以来、血みどろ浮世絵と語られた月岡芳年の作品。 初めて見た時はとても怖かった。しかし、当時浮世絵は新聞や雑誌程度の役割しかなかったものに対し、月岡の浮世絵はどこか作品性を感じる。 連作「月百姿」を拝見した時は、その後ろ姿にドラマを感じました。ということで今回日曜美術館を拝見したのがきっかけで、月岡について記述しておこうかと思います🤲 「月百姿」シリーズ 54. 『名月や来てみよかしのひたい際 深見自休』明治18-25 「血まみれの絵」