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星空にみえた君の内臓があまりにも綺麗だったんで、君の横顔を思い出しています。君の内臓はくらくらするような綺麗なピンク色でした。あの時に見たララのことを想起させます。君のことは思い出せないのでそれはまるきり嘘の記憶ですが、君に本当のことなど何一つなかったので全てが嘘ではなくなる唯一の夜がきます。全ての記憶は改竄されていきます。記憶はフィクションであり、改竄とも推敲とも言えます。ベトナムコーヒーの甘ったるさに舌を噛み切り、無理やり目を閉じます。夜が掴んだそれの、朝と昼とも言えない暗闇でした。

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