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瓦礫

毎日通りかかるたびに観察していた近所の解体中の家が全て壊されて瓦礫の山になっていた
瓦礫の上にだれかの自転車が放り投げてある
ついこの前まで家として存在していたどころか、人が住んでいたような気がしたんだけど、ものの数日でただのボロボロのコンクリートの集合になった。家としての機能が、ただの集合した物体になっていく。この集合したコンクリートすら片付けられて、数日後には空き地になる。その空虚な感じが怖くていつも観察している。

と、去年の夏に書きかけていたものが下書きにあったのですが、一年経っていまはそこに、私の背丈ほどの草が生い茂っています。どんなところにも、気づいていないだけで、ずっと命の種はあるんだね。

いつも不安になる、自分は頭で考えるよりも先に口から言葉が出てしまうこと。
話しながらどんどん頭がどこかに行ってしまうこと。
自分の中では全部の話が繋がっているのに、どんな言動も、心の動きも、他の人には点でしか見えていないこと。
あまりに神経質すぎて、そのせいで誰かを傷つけているんじゃないかということ。

下妻物語を、近い距離(物理的に)で10年間ずーっと仲良しの子と観に行った。というか、行くよね?初めて観るの、好きな子と観たいの、一緒に観に行っていい?と言ってくれて、一緒に行った。
こんなコメディ映画を観終わって明るくなった時、隣で私が大号泣していたらちょっと流石に気まずいだろうと思って、必死で涙を抑えたけど全然無理だった。
その子は大泣きしている私を笑ってくれて、映画の感想を泣いてる私に伝えてくれた。その時の私にとって一番の反応をしてくれてありがとう。でも、きっとその子はどんな状況のわたしに何をしても、一番の反応をしてくれると思う。10年も向き合い続けてくれてありがとう。
わたしはすごく神経質で面倒で繊細で暴力的な人間だから、そんな風に向き合い続けてくれる人が周りにいるんだってことだけで救われる。わたしもそうでありたい。努力が必要。

「嫌われると思って言えなかったんだけどね…」という言葉で何かを話そうとするとき、今更嫌いになるわけないじゃん!!!っていつも言ってくれてありがとう

人と少し先の約束をするのすらたまらなく怖くて、逃げ出したくなるんです。
自分の目がガラス玉じゃないことがいつもずっと悲しいんです。
でも大丈夫です。絶対。おやすみ。

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