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ライブハウスが無ければ音楽もダンスも死んでしまうのか

はじめまして、らっちと申します。

私、ある時期年に20回以上ライブハウスに行ってました。

休日ならばオシャレをしたり、平日は仕事着のままだったり、でもバンT着るのも好きだったり。好きなバンドを楽しみながら飲むお酒って美味しいし、ライブハウスでみんな自由に踊る瞬間ってとても楽しくて。本当に私にとって幸せを与えてくれる空間です。

けれども、未知の疫病が流行ってしまって、そんな楽しい空間に行くことは叶わなくなっています。しかも楽しい空間を作ることができないので、ライブハウスは収入を得ることもできませんし、ミュージシャンも大勢を目の前にして演奏することが今はできません。

そんな中で広がっているライブハウス支援の輪、私は素敵だとは思うけど、正直支援したいかと言われたらそこまでの気持ちは持てません。その理由をここに記したいと思います。

ライブハウスが表現するための全ての場所ではないでしょう?

確かに沢山のオーディエンスを前にセッションをできる環境って言うのは、ライブハウスの素敵な部分ですし、フロアでお酒飲もうが踊ろうが棒立ちしようが自由なのもライブハウスだと思います。

けれどもライブハウスが無くたって今では表現する場所なんていくらでもありますし、地方にツアー行って、寂れたハコで客もいないでやるライブよりは、少しでも好きな人に聴いてもらえて、全国に届くものの方がいいと思ったりもします。それができる時代なんだから、と私は思いますし、既存の知ってもらうシステムというか、この界隈から脱出して、音楽を知って買ってもらうって事が大事な気がします。

私は今すぐにでもお金を払って演奏を楽しみたいし、楽しさを共有したい。

"今は我慢の時です、また僕らがステージに立てるようにライブハウスを救って下さい。"ってミュージシャン様は言いますけれど…私は思います。

いや気持ちはわかるけどさ、私は我慢したくないし、とにかく擬似的にでも生演奏で踊りたいんだよ。

ライブハウスが無いと生きがいがない?知りませんよそんな事、じゃあライブハウスの文化が弱い国でライブやダンスが楽しめないわけじゃないですか。私は家であろうともお金払って好きなアーティストのライブで踊りたいですよ。けれども現状楽しさをリアルタイムで共有する方法ってほぼ文字しかないじゃないですか。アーティストにもほぼ文字でしかリアルタイムで伝えられないじゃないですか。

文字以外にも他の人やアーティストに楽しさや踊りが家からでも伝わるテクノロジーが、このステージに立つことが困難な時に生まれてくれればと、私はそう願います。

ライブハウスが無くなっても、ステージの図面と、機材さえ守ればきっと大丈夫。

この疫病禍が長引けば長引くほど、ライブハウスもミュージシャンもオーディエンスも、我慢をしようとした人達の体力は無くなってしまうと思う、そんなうちにどんどんライブハウスは減っていきます。それならば私はミュージシャンに投資したいし、踊り続けたいです。

でも、もう一つ大事だ思うのは音響照明の機材と、ステージを作るための図面。これは守るために投資したいもう一つのものです。何故ならば、音楽さえ続いていれば、また集まって踊れる日が来る時に、きっとそれが叶う場所を作る人も現れるはずです。その時のために、図面と機材は守っていれば、新しい時代の楽しみ方でも使われるはずです。

私はライブハウスに命を救われたから、今の時代と次の時代に、命救われる音楽の場所を見たい。

2017年6月9日、私は青森のライブハウスに命を救われました。その時色々な憂鬱なことが重なり、自ら命を絶とうと考えていた中で、最後に好きなバンドのライブを見てから旅立とう、そう思って向かった青森で、私は青森に命を救われました。

だからこそ、もしあの青森のライブハウスが無くなってしまったら、私の命の帰る場所が無くなってしまう、そんな気もしてしまいます。けれども時代は移り変わるもの、今の時代はライブハウスって場所が必要とは言えない、命を守る場所とは言えない環境にあるのかもしれません。そして次の時代に、ライブハウスとはまた違った、演奏を楽しむために集まれる場所ができて、そこで命を救われる人がいるかも知れません。

そう思った時に、私が必要なのは今すぐにでも演奏で命救える場所、そんな気もします。そんな場所としてあの青森の場所が残ってくれたら嬉しいですが、今は命救える場所ではない。故にもし無くなってしまったのなら、私は次の時代に青森で集まれる場所を作るために協力したいと思います。


以上の理由で、私は今はライブハウスの金銭的な支援活動は一切しないことにしました。

そんな私がとにかく音楽好きな皆さんに忘れないで欲しいと思うことがあります。

・音楽を聴き続けて

・音楽で踊ることを絶やさないで

私が思うことはこれだけです。

本音を言うと、既存のライブハウスのシステム等、色々と言いたくなることはあったりもしますが言わないこととします。

勿論、音楽を救うためにライブハウスを救いたい人は、それを信じていて欲しいですし、たとえ好きなライブハウスが無くなったとしても、希望は消さないでいて欲しいです。

音楽を楽しむ心さえ失われていなければ、きっと音楽のある場所に集まれるし、そこで演奏する人たちもきっといるはずだから。



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