エスコビージャ練習用音源〜8拍子系

エスコビージャ(足音)の振付が完成したら、
1、振付のこと(右からとか、ゴルぺタコンとか、次なんだっけとか)を考えなくても打てるようになる
2、テンポ(速さ)を一定にする
ということを狙っていきましょう。
その上で
3、足音を「どう出すか」を考える
というところまでたどり着くと「OLEEEE」って感じですが、まあそれは置いておいて、「他のことに注意を向けていても、速さが一定で打てる」ができたらかなり最強です。

それで「CDを使った練習」です。

1、ソロコンパス
みんなの味方、ソロコンパス。こいつは素晴らしいですね。「一番いい速さがない」なんて文句言っちゃいけません。まずはこれからです。
まず、普通に打っていって特にずれたりしないことを確認したら(リズムに自信のない方は誰かに合っているか確認してもらうことをお勧めします。意外と「ずれていることが分からない」ということは多くあります。その場合は別の基礎練が必要です。ここから先は「ソロコンパス程度なら聞きながら打てる」前提で進めます。)、「あまり一生懸命合わせようとしないで足を打つ」ということをしてみます。
そうすると、だいたい同じところで「あ、速くなっちゃった」とか「なんだか分からないけどズレる」というところが発生します。そこが「自分の甘いところ」ということが分かります。ズレが「速いor遅い」は分からなくても大丈夫です。誰かに聞けばいいのです。「先生」はそのためにいるようなもんなので、次のレッスンの時に聞いてみたらきっと大喜びで教えてくれます。余計なことまで語り出すかもしれませんがそれは我慢しましょう。
また、パートごとに「この速さだとこっちは打ちやすいが、あっちは打ちにくい」ということも発生します。これも「なぜだろう?」と考えると良いです。「走っている」かもしれないし、「間にスビーダ(速くするところ)が入っている」かもしれないので、構成なども含め考えてみましょう。

2、ソロコンパスで特に問題を感じなくなったら、普通の音楽(?)を使ってみます。

私の愛するライムンドアマドールです。惚れ惚れするチンピラっぷりです。それはともかく色々な曲のエスコビージャちょうど良い速さではないでしょうか。私も毎日の基礎練(タンゴ部)で使っています。8拍子も問題なくはまってエラいです。

こちら1990年代青春の音ホセエルフランセス。これはパルマとかも入ってないし8拍子だと半分になるところがあるので、上級者向けです。この音で振付をちょっと増やしたり減らしたりできたら怖いものなし。サビのところは8拍子で大丈夫です。

そして急にPUNPEE。上の二つよりちょっと速め。8拍子きれいに入ります。日本語なのでうろ覚えでも口ずさみやすい!

こちらも少し速めです。ラップよりこっちの方が歌いやすい?お好みでどうぞ。藤井風は他の歌もこのくらいの速さが多いので探してみてください。

いずれも趣味が古くてすんません。
どんな音でも良いですが、(特に細かい足音を練習する時には)上の音のような「ゆったり聞こえる歌」を選ぶと良いと思います。PUNPEE(3曲目)のラップなんかは分かりやすいですが、細かいビートに大きな波が乗っている感じ。こういう感覚で足を練習すると慌てた感じがなくなり、走りにくくなると思います。

どうしても「フラメンコじゃないと嫌だ」という方は一定数いらっしゃるものですが、タンゴを選曲すると8拍子のエスコビージャを練習するのは諸々の理由からめちゃやりにくくなりますので、フラメンコポップスあたりで手を打って選曲するのが吉です。
ライブ版や生演奏を撮った音源は「揺れ」が発生してますので、この練習の場合は使わない方がいいと思います。

音源を使った練習はとにかく「聴きながら足を打つ」です。
足の動きのことなんか考えていると「聴く」ことができなくなりますから、ひたすら「聴きながら」を大切に足を打つ。
はじめはCDを聴きながら打っていると、「あれ?次なんだっけ?」みたいなことになると思いますが、何度も何度もやっていると、だんだんと考えなくても次が出てくるようになります。
次に一緒にメロディーを口ずさみながら足を打ちます。そうすると、必ず「そこだけ黙ってしまう」「急に足音を口ずさみたくなる」というところが出ます。
コンパスが難しいところとか、足技が高度なところだと思います。
そういうところはもちろん集中的に練習すべきところなわけですが、「絶対に聴きながらできなかったらダメ」ということでもなく、「ここの部分は余裕がないんだな」と分かっておくだけでも全然違います。そしてその余裕のないところが過ぎたら、また聴ける(歌える)状態になることができれば十分です。

欲を言えば速さを変えて何曲か練習したいところですが、一曲だけでも「CDと一緒に歌いながらエスコビージャを通す」ができれば、かなり安定した足になっていると思います。

次回は12拍子系の音源をピックアップします。
これやると本当にいいと思いますので、騙されたと思ってやってみてください。

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