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『ロックマンエグゼ』シリーズに関するひとり語り

 『ロックマンエグゼ』シリーズ第一作『バトルネットワーク ロックマンエグゼ』の発売日が2001年3月21日。2002年から小学校に通い始めた自分はまさに『エグゼ』直撃世代。

 しかし、シリーズに初めて触れたのは『エグゼ3 BLACK』から。よく遊んでいた公園で拾って入手というダーティな出会いだったために、よけい感慨深い。こういうのって厳密に言えば罪に問われることも可能なんだろうな。そんなこと考えもしなかったあの頃の自分は『エグゼ3 BLACK』をたっぷり楽しみ、最強チップたるフォルダリターンを「便利」「発動するとドゴオオオオってなるのが面白い」くらいにしか思っていなかった。複数回使えちゃダメだろ!29枚リターンにしなさいよ!

 また、コロコロコミック誌面でも朧げながら見覚えがある。システムが追加、グラフィックも一新された『エグゼ4』への痛烈なあこがれがいまだ胸に刻まれているので、おそらく『3 BLACK』と出会ってから誌面の『エグゼ』情報が目に付くようになったのだろう。

 そうして『エグゼ』シリーズを通して遊ぶように……ならなかった。地元の祭りのフリーマーケットで買った『6 グレイガ』は遊んでいた覚えがあるものの、他のシリーズタイトルには触れなかった。『エグゼ』以上に『ポケモン』が大好きだったからだ。『エグゼ』を通して楽しむのは発売当時から少し先になる。

 今となっては少なくなってしまった中古ゲーム専門店に足繁く通っていた時期がある。中学生後半〜高校生くらいの頃だ。バイトをしていたワケではないが、祖母がとにかく金と飯を与えまくってくれていたので積みゲーと体重が増えまくっていた。双方共にいまだ消化しきれていない。

 そんな折に『エグゼ』もつまむワケだ。あ〜これ当時は買えなかったな〜、なんて薄いノスタルジーを金で買えるのだから安いものだ。そこで『4 ブルームーン』『5 チームオブカーネル』を入手する。

 『4』『5』といえばソウルユニゾンシステムが目玉。コロコロ誌面で目を輝かせながら情報を読み込んでいた当時から「いやインターネットとか言ってるのに『チップをいけにえ』って表現はどうなのよ」と思っていたアレだ。遊戯王がキッズの共通言語だった時代なのだ、きっと。

 チップいけにえもターン制限もない『6』クロスシステムに比べるといかんせん不便、というかクロスシステムがはっちゃけてるだけなのだが、ソウルユニゾンシステムはそれ単体で見ても(もうちょい強くていいじゃん)と思うシステムではあった。

 しかし、使いたいソウルユニゾンに合わせてチップを集めてフォルダを整えるのは楽しいのだ。集められるチップに限りのある時期は複数のソウルユニゾンを使えるように属性ごとにコードを固めておくだけでなんかそれっぽくなる、ような気がする。ターン制限もあるし、ストーリー攻略ならこれで充分だ。

 とくに『5』のカーネルソウルが好きだ。性能ではなく見た目が。性能は……チャージショットのスクリーンディバイドがかっこいいから良いではないか。見た目の話してんだからさ。強い弱いじゃないのよ。

 『2』はもう社会に出てから初めて遊んだ。年齢を経て感性も多少は変化し、さすれば学生時代とはすこし抱く感想が異なる。所謂お使いイベントの多いことよ。あとウイルスの殺意がすごい。火力が高い。そしてこちらの殺意もすごい。フォルダ構築の制限が緩すぎる。さっさとP.A.ガッツシュートの組み合わせを揃えてしまうのが一番簡単な攻略法ではなかろうか。ウイルスはガッツマンで削り、ボスナビはP.A.ガッツシュートで単発400ダメージ。ド初期に揃えられる組み合わせで出していいダメージではない。ゲームバランスもクソもないなと思いながら楽しんでいた。あと、『3』初出のシステムであるナビカスタマイザーは偉大だ。

 そんなこんなで、そろそろ『ロックマンエグゼ アドバンスドコレクション』が発売される。この記事を書いているのが4/13なので、自分の感覚で言えば明日だ。初報を聞いたときは「そうなんだ~オンライン対戦もあるんだ~『5』でABD使ってみたいな~」みたいな感想だったが「ABD戦法は調整している」と公式が後にアナウンスした。こりゃガチだなと思った。売り抜けしようってんじゃない、ちゃんと遊んでもらって楽しんでもらおうとしているなと。でも『2』なんかはバランスもクソもないっすよね。配信チップが自由に受け取れるってことはだれでもゴスペル4枚持てるワケだし。

 過去、イベント等で配布された配信チップや改造データが自由に受け取れるもの嬉しい。『5』でフォルテクロスロックマンになってみたいし『3』のフォルテGSや『2』のP.A.ダークメシアも使ってみたい。そういう自由を許容しつつ、オンライン対戦のようなエンドコンテンツ要素にはきちんと整備の手を伸ばしているのがうっすらと『エグゼ』のリアルタイムに触れていたかつてのキッズとして嬉しい。

 まずは対戦の盛り上がりそうな『6』からやるか、それとも未プレイの『1』からやるか。他ナンバリングも遊んだことのないバージョンを遊ぶかどうか……。今年は注目しているタイトルが多く発売される。『エグゼ』に入れ込みすぎるのもなんだが、なんにせよ、しばらくは付き合えそうなので楽しみである。


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