ホロライブの格ゲー『Idol Showdown』がかなり面白い!
Vtuber事務所『ホロライブ』のタレントが殴り合う非公式のファンメイド格ゲー『Idol Showdown』がついに配信となりました。
自分はホロライブどころかVtuber文化になじみがないので登場している皆様のことは何にもわかりませんが、情報を見かけたときから「ホロライブってよく聞くしなんか規模がでっかいよな、じゃあきっといろんな人がやるよな、無料だし」ということで追いかけていまして。
ファンメイドといえば聞こえはいいがそれは所謂同人格ゲー。同人格ゲーといえば永久、10割、バグだらけな印象。さてどうなることやら……。そんな要注目タイトル、さっそく触ってみた次第。
まず、格ゲーは下手の横好きで楽しんでいる程度なので「あまりに簡便な崩し」とか「なんか怪しい連携」とか「めちゃくちゃ減るコンボ」とかそういうのはよく分からないが、ともかく触り心地はめちゃくちゃいい!
キャラがきびきび動くので、プレイしていてストレスを感じることはまずない。昨今の格ゲーにはつきものの必殺技ボタンもあるので、格ゲーを楽しむための障壁はかなり低いのではないだろうか。
『Idol Showdown』にはストーリーを楽しめる一人用モードが存在しているので、プレイ感の良さと併せて「ホロのVtuber好きだからやってみたいけど格ゲーやったことないんだよな~」という人でも存分にゲームを楽しめるはず。ロールバック式のオンライン対戦や機能の充実したトレーニングモードもあるので、格ゲーに脳を侵されている人も安心してのめりこめる。
システムとしては、まず攻撃は4ボタンプラスアルファ。L・M・H・Sの4つのボタンがそれぞれ弱・中・強・必殺技に割り振られており、L・M・Hのうち二つを同時に押すと全キャラに共有の特殊行動(投げ・中段・オフコラボ)が出る。この同時押し行動を一つのボタンで出せるように設定することができるので、最大でL・M・H・S・投げ・中段・オフコラボの7ボタンになる。突然出てきた謎の単語”オフコラボ”に関しては後述。
必殺技はレバー入れ・レバー入れなし+Sボタン(以降「簡易」と表記)かコマンド入力+L・M・H・投げ(以降「コマンド」と表記)のどちらかで出すことができる。簡易は必殺技を簡単に出せる代わりに種類や使い分けが制限されるため、例えば飛び道具の速度を使い分けたいときはコマンド入力が必要になったりする。
それ以外にもコマンド必殺技には強力な恩恵があり、なんとスーパーチャットゲージが貯まりやすくなるのである。そう、スパチャだ。コマンド必殺技を使うとスパチャを投げてもらえるのだ。
画面端に”スパチャのアレ”が出てくるので、コマンド必殺技に成功するともう一目で分かる。簡易とコマンドを見分けて¥100スパチャを投げてくれるファンの眼力には感服せざるを得ない。
では、投げてもらったスパチャで貯まったスーパーチャットゲージにはどのような使い道があるのか? それはオフコラボだ。このゲームでは操作アイドルを選択する際、アイドルをもう一人選ぶ。そのアイドルがオフコラボで呼べるコラボアイドルだ。
コラボアイドルは、スパチャゲージが最大まで貯まった状態でL+Hの同時押しまたはL+Hに設定したボタンを押すことでオフコラボできる。要するに、スパチャが貯まったらコラボできるシステムなのだ。素人考えで申し訳ないが、まさに現実に即した優れたシステムなのかもしれない。
オフコラボの効果はコラボアイドルによって異なるが、間違いなく言えることはどのコラボ先も大盛況(めっちゃ強い)なので、いろんな夢のある組み合わせを楽しむことができるだろうということ。ゲーム的な性能如何に関係なく、『Idol Showdown』でしか実現しない夢の組み合わせなんかもあるやもしれない。
また、コラボアイドルはオフコラボ以外にもSTARゲージを2本消費することでSTARコール・インを発動できるのだ。こちらももちろんコラボ先によって異なる効果が発動するが、だいたいダメージと制圧力が高いのでSTARゲージを持て余しているときはとりあえずSTARコール・インしよう。
なお、スパチャとSTARの両ゲージはオフコラボとSTARコール・イン以外にも強力な使い道がある。もし『Idol Showdown』で対戦するならば、まずはゲージを貯めることを意識できるといい。
話が変わって移動に関しては、快適ではあるものの難しくはない。地上では全アイドルがダッシュとジャンプできるものの、空中では二段ジャンプも空中ダッシュもない。異なるタイトルで例えるならば『グラブルバーサス』みたいな移動システムである。
そしてコンボを決めて大ダメージ!というゲーム性ゆえ、全体的に操作は少し忙しめ。こればっかりは慣れなのだが、コンボにもいろいろある。要するに連続で攻撃が当たればよいのだから、難しくて忙しくてダメージが高いだけがコンボではないのだ。
たとえば、全アイドルが相手に密着してL→M→Hをタンタンタンとリズムよく押せばコンボが成立する。
さらにコンボを伸ばせば、もちろんそれだけ一度に与えるダメージは上昇し、操作は複雑になっていく。そこがコンボを多用する格ゲーの面白いところでもあり、「このゲームこんなんやらんといかんの?じゃあやらんわ」となるところでもある。筆者は後者である。コンボは簡単であればあるほどいいと思います、ええ。
そうは言ってもやっぱりコンボが難しい? そんなときにはこの……という感じの救済システムはない。連打コンボとかそういうのはない。トレーニングモードやストーリーモードで少しずつ慣れていこう。ちなみにストーリーモードでは連打コンボできるアイテムがあるので、そこに関しては安心できる。
総合して言えば画面がにぎやかでたのしい、そしてかわいい。それが『Idol Showdown』である。みんなでやろう!無料だしダウンロードも早いし動作も軽いから!ここまで読んでまだやったことのない人もとりあえず触ってみよう!絶対楽しいから!
なんにせよ『Idol Showdown』に対して言いたいことは、「これほんとに無料でいいの?」に尽きる。ファン作品としても一介の格ゲーとしても、めっちゃちゃんとしてるんじゃなかろうか。いろいろと怪しいこともできるようだけれど、プレイしていたらものすごい勢いでアップデートされまくってマッチングしづらいときもあったくらいなので、『Idol Showdown』に対する開発の熱意はすごいものがあると思える。期待大。
ちなみに、現在の『Idol Showdown』では全8アイドルを操作できるが、すでに3人の追加アイドルが予定されている。おそらく、そのアイドルも無料で楽しめるはずだ。期待せざるを得ない。
格闘ゲームといえば超大型タイトル『ストリートファイター6』も控えている時期なのだが、自分はすでに『Idol Showdown』をたいそう気に入っている。どちらとも長く楽しめるタイトルになってくれたらうれしい。
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