『TRIGUN STAMPEDE』1話を見た感想と2話以降の妄想
※本記事はアニメ『TRIGUN STAMPEDE』1話視聴と漫画『トライガン』『トライガン・マキシマム』読了を前提として書き連ねています。読む方はお気をつけください。※
『TRIGUN STAMPEDE』の制作が発表されたとき、漫画の『トライガン』への思い入れが深い友人に話を振った際に帰ってきた言葉を、大まかにだが覚えている。
「いや……、見た感じ結構違うからなあ。これをトライガンでやる意味はあるの?キャラも違うし……これならトライガンじゃない名前でやってほしかったし、トライガンの名前を使うなら原作そのままがよかったな」
いまはもう少し軟化しているが、情報を入れた当初は上記のような態度だった。
自分も『トライガン』は好きだが、思い入れとがあるまではいかない。『TRIGUN STAMPEDE』に関しても「絵柄が変わったなあ」「これに乗じてヴァッシュとかウルフウッドとか新しいリボルテック出ないかなあ」くらいの感想しかなかった。そう思う人もいるのだ、と新鮮に感じ、そう思う人がいるくらい、愛されている作品でもあるのだろう。
『STAMPEDE』1話の感想
で、『STAMPEDE』1話を観た。
以下、『TRIGUN STAMPEDE』は『STAMPEDE』、漫画の『トライガン』『トライガン・マキシマム』は併せて『トライガン』としてますのでご留意を。
まず大まかに感じたことは、「なんか違和感がある」。
つまらないとかじゃない、キャラが変とかでもない、なんか違和感、何かがふわっとしている。では一体何が?
これに関しては、「まだヴァッシュが話の真ん中じゃないから」という結論を出して納得した。
世の中には当然、『トライガン』を読んでいない人の方が大多数だ。
今更『トライガン』のアニメをやったって、そんなの漫画を読みこんだやつしか観ないだろうとは思っちゃいけない。作ってる人はそんなこと考えもしないだろうが、勝手な視聴者である自分はそういうことを言ってしまうことも思ってしまうこともある。でも、そんなことがあるわけはないのだ。
だから、まだヴァッシュは視聴者に馴染んでいない。そもそも、世界が視聴者に馴染んでいない。いきなり風呂敷を広げて事を荒げても仕方がない。
『STAMPEDE』1話のヴァッシュは「巻き込まれに行く」動きをしていないように見える。なぜか吊るされていて、行きついた村は数年前に助けたことがある村で、クレイジーな憲兵にも対処しただけ。
おや?と思ったのはこのあたり。ひた巻き込まれていく。自分から向かっていかない。だが、それも当然と納得したのは上記のようなことに気づいてから。まだその段階ではないのだ、おそらくはメタ的に。
なんの思い入れもなく、いきなりヴァッシュが暴れても仕方ないのだ。それも面白いかもしれないが、それだけの作品になってしまう。まずは視聴者と同じくヴァッシュを知らない、メリルとロベルトの二人が話を動かさないといけないのだろう。……たぶんそうなのだ。
ちなみに、面白かった。駆けずり回るヴァッシュがもっと見たい!という欲があるけれどもそれはここからだろうし。あとCGもすごい。動かそうとしすぎてぎこちない、みたいな雰囲気がない。制作会社のオレンジの手腕だ。ありがとうございます。
2話以降はどうなるのだろうか?
アニメはAmazonプライムビデオで見られないなら見ない、くらいのスタンスなので2話の予告はYoutubeで観ました。
自分の観た~い感じが出まくっている。あの腕飛ばしてくるやつとか『トライガン』にも出てましたね、懐かしいですね。
数年前はプラントを治し、今回はクレイジーな憲兵のクラスター弾から村を守ったというのに当の村民はヴァッシュに銃を向ける。プラントの値段はちょうどヴァッシュの懸賞金と同じくらいだから、生きるためなら恩人にも銃を向けなければならない。こういう話、『トライガン』でもやってましたね。
いや~俄然楽しみになってきました。これからウルフウッドも出てきたら話はどう転がっていくのか。そもそも『トライガン・マキシマム』の部分とかどう扱うのか。今のところ『マキシマム』になる前の『トライガン』ですけど、公式サイトを見ると包括してそうですね。どうなるんだろうか。そういえばジュライは憲兵が居るくらいだから健在ですもんね。ロスト・ジュライはたぶん起きていない。ふむ……。
やはり『STAMPEDE』はばっちりと再構成されています。『トライガン』を凝縮したようでありつつ、単体で楽しめる異なる作品として、しかし良さは変わらない。いい作品になってくれる予感がビンビン。
別タイトルですが『BLAME!』も映画化された際はこんな感じでした。同じだけど違う、でも大事なところは違わない。そう思うと急に安心してきました。もう待つだけ。来週も楽しみです。
それでは失礼いたします。
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