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全てに感謝

人とのご縁

先日、少し前に水族館就活相談に乗っていた学生の子から、某水族館に受かって現在働いていると連絡がきた。わざわざ報告してくれた。安堵と共にこれからのその子の活躍にますます期待したい。

ちょっと自慢話になってしまうけれど、実は僕に水族館就活の相談をしてくれた子の水族館就職率はほぼ100%なのだ。もちろん自分の指導力が良かったなどではなく、その子が頑張って自分で掴み取ったものであることは間違いないが、それでもこの結果には少しニヤついてしまう。


そんな就活相談だが、当然僕はそういった専門のカウンセリングをしていたり窓口があるわけではない。人と人とのご縁、繋がりで相談者たちと知り合えてアドバイスできた。いわば他の方のおかげなのだ。


例えば先述の子と知り合ったのは、某氏による水族館貸し切りイベントがキッカケだった。そこで知り合った子が就活相談をしてきて……という流れだ。つまりあのイベントがなければ知り合うことはなかった。他の子もSNSにおけるグループ交流だったり、友人の紹介だったりで知り合い、その後、力になることが出来た子がたくさんいる。

もちろん僕なんかと知り合えていなくてもその子はその子なりに力を発揮して水族館に受かり、自分の道を切り開いたのかもしれない。しかし、少しはその子の強みを引き出して上手く導いてやれたとは思うし、何よりそのキッカケを与えてくれたのはそうした繋がりやグループ、他の方のおかげなのだ。

先述のイベントしかり、なるべくそうしたイベントには顔を出すようにしている。こうした思いもよらぬ出会いがあり、その出会いがいい方向へ働く可能性があるからだ。

僕はもう水族館を離れた。何をやっても上手く噛み合わなかった。業界にも自分にも絶望した。しかし、そんな中でもこうして誰かのタメにはなれるかもしれないとは思い続けてきた。そう信じて、業界と完全に決別することはしなかった。

先述の通り、水族館に受かり活躍できたのはその子の実力だ。僕の貢献など些細なものだと思う。しかしこうした些細な貢献が、後にその子自身が業界を引っ張り、新しい若手を導く存在となってくれたのであれば、自分のやってきたことは無駄ではなかったんだと思う。

そして自分がそうした些細な貢献を出来たのは、友人やグループが僕を貢献できるよう導いてくれたからだ。それって、当たり前のことではないのだと思う。自分が今こうしていられるのも、人のために貢献できて自分に自信がついたのも、みんなのおかげなのだ。

全てに感謝


現LAドジャース山本由伸投手の「全てに感謝」という言葉に今ならとても共感できる。水族館を辞めてもなおもがいて、ある程度業界に貢献できたのは自分の努力によるものかもしれない。しかし、その努力できる環境を提供してくれた人がいる。イベントに誘ってくれた人がいる。その事を忘れてはいけない。もっと言えば、自分がこのくらい努力できる遺伝子・才能を引き継いで今日まで生き残ってくれた親や先人達にも感謝しなければならない。

自分が今いる場所は当たり前じゃない。キセキと言ってもいい。だから、全てに感謝したいと思う。少なくとも自分自身にはそう言い聞かせ続けたい。

素敵なご縁で、みんなのおかげで立つことを許された土俵で、これからも些細な貢献を業界のためにし続けられたらと思う。


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