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[2.8]Rectifyの無い世界で私たちは

まずはこの動画。この中で「あるんです」の小芝居とTextoolsの(Rectify機能を)紹介されてますね(9:00くらいからの流れ)

多分Textoolsをインストールして実際に使うと

「Rectify…、神…」

ってなると思います。めっちゃわかる。

Textoolsについて

元々は renderhjs さんが 3dsMax用に作ったものを Blenderでも使えるようにしたもので、オリジナルのTextoolsはバージョン1.3.0 で、Blender 2.79に対応したものです。

これを SavMartinさんが 2.80 で動くようにしたものを公開している、というのが経緯。

こちらから入手できます。扱いとしては(オリジナルの作者がポートしたものでは無い、という意味で)「非公式版」。

SavMartinさんは「オリジナルの開発者がいて、自分は(2.80用に)ポートしただけ」って言われてます。

本当に標準の機能には存在しないんですか?

近しい機能はあります。"Follow Active Quads"ってやつなんですけどね。例えばTextoolsがうまく動かないとか、どうしてもAdd-onをインストールしたくないとか、そういう時に役立つかもしれませんので、一応紹介しておきます。

3Dビュー上で[U]キーを押したメニューにあります。(UVエディタ上でも出てきます)

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Follow Active Quads は「アクティブな四角面に揃える」的な機能なので、「アクティブな四角面」というのが無いと機能しません。

「アクティブな四角面???」

とりあえずメッシュをUV展開した状態から。[UV Editing]タブを開いて以下のような画面にします。エディットモードの状態で全ての頂点を選んでいる状態ですね。

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3Dビュー上で手前の面を一つ選択します。[3]で面モードにしてから、クリック選択ですね。

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そのあと(マウスカーソルを選択面近くに置いたまま)[L]キーを押すとシームで区切られた領域で選択されます。([Ctrl]+[L]でもok)

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もしメッシュ全部が選択された場合にはシームがちゃんと切れてないか、[L]の選択モードが異なる可能性があります。[L]キーを押した直後に3Dビューの左下のパネルを確認しましょう。

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では[U]キーを押して、メニューから Follow Active Quads 。

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はいはい、[OK]押しますね

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そしてUVエディタを見ると

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なんじゃこりゃあ!

はい、これを修正していきますよ。

先ほど選択した面のみを選択します。

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UVエディタ上で表示されている四角形を整えます。

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若干回転させます。

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上の辺を選択します。

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ここで「[S][Y][0]で揃えるんでしょ?」って思ったあなたは甘い。Align Auto コマンドを使います。右クリックから Align Auto。

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次に変更したい辺を選択し直して[Shift]+[R]でコマンド再実行で。4辺必ず行ってくださいね。

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3Dビューで[L]キーを押します。先ほどやったので覚えてますね?

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[U]キーを押して、メニューから Follow Active Quads 。

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ヒャッホイ!揃った揃った!

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結論

Textools の Rectify 使った方が楽じゃね?

See Also:

今回紹介したのと同じ手法(?)です。

お次はTexTools(for 2.80)のRectifyでエラーになるときに重複頂点が無いようにすればいいお話。

また、Textools のRectifyを実行するときは UV Sync Selection のボタンは Disabled の状態でやらないとメニューからrectifyが選べないみたいですね。

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