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[2.8]中ボタンの話

Blenderの中ボタン」というタイトルで過去のバージョン(2.72)を対象にした記事は書いていますが、2.80からUIも変わっていたりするので改めて書いていきたいと思います。

ちなみに、中ボタンは "MMB"と略す (Middle Mouse Button)ことがありますので覚えときましょう。

選ぶマウスについて

結構頻繁に中ボタンドラッグを使うので、クリックの重さは「軽め」の方が良いです。「ごく普通のホイールボタン付きマウス」で良いのですが、使用感は大事にしたいところ。

ちなみに現在自分が使っているのはElecom製の M-XGS10UBRD です。5ボタンが欲しかったっていう部分ですね。

製品ページ

中ボタンが使えない

物理的にボタンが無い場合には Emulate 3Button Mouse を有効にして使ってればいいんじゃないですか?ってなるんですけれども、一部のマウスで「中ボタンが他の機能に割り当てられていて使えない」というもの。

OS標準のものではなく、メーカーの提供するドライバに中ボタンの設定をしてくれる(お節介にも)ものがあって、それをアンインストールするなどします。

うちの環境ではメーカー提供のユーティリティのインストールで中ボタンが使えなくなったので、ユーティリティを削除していくつか設定しています(macOS環境)。

Blender用マウスカスタマイズ

3Dビューエディタ

3Dビューエディタでは主に視点移動をマウスの中ボタンが担っています。

視点移動系:

中ボタンドラッグ: ビューの回転移動
[Shift]+中ボタンドラッグ: 画面に対してビューの平行移動
[Ctrl]+中ボタンドラッグ: (上下に動かして)ビューの拡大縮小
[Alt]+中ボタンクリック: マウスカーソル位置を画面中心に移動
中ボタンドラッグ中に[Alt]: 視点の45°単位のスナップ
([Alt]を先に押しておいて)+中ボタンドラッグ: (上下方向または左右方向に動かして)トップ/フロント/サイドの各ビューへの切り替え

コマンド実行系:

[G]/[R]/[S]の後に中ボタンドラッグ: X/Y/Z に対して軸拘束
[B]の後に中ボタンドラッグ: ドラッグで囲んだ領域の選択を解除
[Shift]+[B]の後に中ボタンドラッグ: 表示領域をドラッグで囲んだ領域に縮小(左ボタンドラッグ時と逆の動作)

他エディタ

他エディタではおおよそ以下の動きです。例外のエディタもありますので細かいところは各自ご確認ください。

中ボタンドラッグ: ビューの移動
[Ctrl]+中ボタンドラッグ: ビューの拡大縮小

ヘッダー

エディターの幅が小さいと、ヘッダーの内容が全て表示されません。ヘッダーの上でマウスホイールをコロコロしてスクロールさせることができますが、それと同様のことを [Shift]+中ボタンドラッグ で行えます。

Tool Settings

実はヘッダーには隠れているTool Settingsという部分があって、これも [Shift]+中ボタンドラッグ でスクロールすることができます。

ツールバー/サイドバー

各エディターの、左側にあるコマンドが並んでいる部分を「ツールバー」([T]で出し入れ)、右側の数字やらボタンが並んでいるパネルを「サイドバー」([N]で出し入れ)と呼びます(2.80から)。

ここの呼び方が「ツールバー/サイドバー」という呼び方ではなく「ツールパネル/プロパティパネル」と呼ぶ人には「このロートルめ」と、「Tパネル/Nパネル」と呼ぶ人には「混乱してないで、ちゃんとマニュアル見てから来ような?」と優しく声をかけてあげると良いです。

なお、ツールバー/サイドバー上で中ボタンドラッグ すると、バーの内容をスクロールすることができます。

[Ctrl]+中ボタンドラッグ すると、個別に表示の大きさを変更できます。元に戻したい場合には [Home]キーで。

全てを使っているわけではないですが

上記紹介した全てを自身で使っているわけではないですが、マウス操作前提の時には、ある程度中ボタンで行える操作に慣れると目に見えて制作速度が上がると思われますので、ちょっとずつ覚えていってもらったらいいんじゃないかなと思います。


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