【読書覚書】千葉からほとんど出ない引きこもりの俺が、一度も海外に行ったことがないままルーマニア語の小説家になった話


たまたま『ながら聞き』をしていた文化放送の「大竹まことゴールデンラジオ」で出演されていた話を聞いて、興味が湧きまくって即、図書館で予約。
その時の衝撃、印象は自分のXにポストしたのですが、ネットの海を漂って数日後、御本人から直接コメントもいただくというおまけ付き!

ギネスに認定されそうな長いタイトルで本文は約230ページ。
一人称が俺で言葉使いも話し言葉に近い。4章までは、居酒屋みたいに適度に騒音がする場所で隣の隣くらいのテーブルの男性が、アツく思いを語っているという印象。
いやホント、脳内で誰かの声で再生されながら、っていう箇所がいくつも
あった。でも嫌な感じではない。

そもそもなぜ、ラジオを聞いて反応してしまったか、は単純に私も語学を
学んでいるし、始めるきっかけが能動的だったから。
でも済東鉄腸氏はご自分の部屋から自分でスキマをこじ開けて、掘り返して
ルーマニアにつながる見えない道を作った。

しかしながら日本ではルーマニアについてはあまり広くは知られていない
という事実があるし、私も読みながら彼の地の文化事情については
ほとんどわからかった。
でも一つだけ言える。
とにかくご本人の「熱に浮かされて」いるような語学への思いを
純粋に受け取ってみてほしい。多分それは4章くらいまでよめば十分に
伝わると思う。
ご本人は「引きこもり」と称されてますけど、多分かなり前向きな
引きこもりだと思う。

今の時代にちょっと暑っ苦しいくらいの熱量をもって
自分のやりたいことに到達するってなかなか素晴らしいこと。
私も損得抜きでただ、好きなこと知りたいことである
イタリア語の学習をやれるとこまでやってみようと
勝手に励まされた。

読んでよかったです。大竹さんのラジオも聞いててよかった!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?