遠く遠く。
分かっていた。
18歳、最初に会った日から。
いつもどこか遠くへ行ってしまいそうな
そんな足を持ってた。
原稿用紙の上で血を吐いて死ぬのが夢やとか
俺は短命やと思うとか、笑えん冗談ばかり吐いてたな。シャレならへん。
とにかく病院が大嫌いな人やった。
痛いの嫌い、苦しいの嫌い、検査も嫌い。
事故でICUに入った時も、今日は帰られへんなぁとアホなこと言うてた。当たり前じゃ。
いまでは昔々の話。
君の横顔をそのまま映した娘たち。
娘たちに君は今もいる。
生を繋いで、新たな生を繋ぐ。
その道は絶えることなく綴られていく。
君が付けた名前の通り、遥かに続く希望となって。
長女に叱られてるかな。
めんどくさいことから逃げちゃダメ!て。
もう少しでワタシ無縁仏行きだったんだよ‼️
てあっちでポカポカ叩きながらプンスカしてるかな。
何書いてるのかわからなくなってきた。
目立たずにカーテンの裏でつぶやいてみた。
また直ぐに生まれ変わって
鉛筆持って笑ってるような気がするよ。
しばらくの間、ゆっくりしてね。
おつかれさま。
少ししたらこれは消します。