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14歳の自分と周囲に誓ったこと

私が通った中学校には、立志式という元服に習った行事があり、将来への夢や誓いを発表する代表に選ばれた。当時の私は、職業を明確に絞り切れず、「日本の国際化に貢献すること」を目標に掲げた。

その中に、英語講師も含まれていた。主には、外国人に交じり、外国語を操り、世界をまたにかけて飛び回る…そんなイメージに野望だけ抱き、具体化にできずにいた私を待ち受けていたものは、中途半端な未来と厳しい現実。

航空業界への就職は断念、結婚と同時に英会話の非常勤講師になれたが、妊娠して契約解除。離婚後は、2人の息子を養う必要があり、職を選ぶ余裕もなく、縁があった人材派遣の営業、大型建築の営業、外資系保険の外交を経験させてもらった。

どの仕事でも、色んな出会いをいただき、とても貴重な人生勉強を積むことができた。いつかすべてが役に立つ時が来る!そう信じていた。その時は、一通の健康診断結果と共に私の元にやってきた。

初めて受け取った再検査の通知。胃のバリウム検査で、腫瘍疑い。悪性なら…癌か…。胃カメラの予約までの一週間、大丈夫、たいしたことないと自分自身に言い聞かせながらも、色んな事を考えさせられた。

自分の人生は、本当にこのままでいいのだろうか?自分らしく生きられているか?使命に応えられているか?留学までさせてくれた両親に、そこで身につけたものを活かしている姿を見せなくてもいいのか?子供達には?!

何よりも誰よりも…自分自身にはどうなのか??心の片隅に置き去りにされてくすぶる14歳の時に立てた誓い。息子たちが巣立ったら挑戦してみようと思っていた英会話教室の夢を前倒すことに決めた。

今は亡き恩師である、私の通っていた英語塾の先生は、もう一人の母親的存在だった。英語を教わった記憶よりも、進路や人生の要所、要所で、さりげなくもらっていたアドバイスや考え方が、今でも蘇ってくることがある。

私と同じように、その塾に通っていた生徒たちは今、先生に教わった英語や、斡旋してもらった交換留学経験を武器に、日本でも海外でも活躍している。私も今、生徒たちにとって、そういう存在になりたいと考えている。

私たち母子を育ててくれた、祖父母、親兄弟、先生方、友達、地域の方々への恩返しの意も込めて、14歳の自分が立てた志に基づき、その約束を守る為に、英会話で自分の可能性を拡げ、未来を切り拓いていく子供たちを応援する仕事をようやく選び、心の底から楽しんでいる。

🎃ハロウィンレッスン🎃

#この仕事を選んだわけ


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