人生とは。

1週間前に体調を崩し、土日は仕事を早退した。
月曜日もお休みをもらって少し大きな病院へ。
採血結果、怪しいと危ないかもと
急遽大学病院へ紹介された。

あまり、知識がないのもあり
母の反応を見ながら結果を聞いていた。
どんどん表情が暗くなる母。
そんなに悪いのか、でもいつも違ったねーってなるよね。
そんな軽い気持ちで夕方1度家に帰った。

病院ではもしかしたら、当日そのまま入院になるかもしれないから入院準備持っていってねと。
そんなバカなと思いながら、帰宅しとりあえず荷物をまとめた。
1週間後くらいかなのきもちで。
念のためと思い旦那さんのためにお金の支払いなど詳しくノートに書いていた。
帰宅して1、2時間くらいして電話があり病院へ向かった。

明日、朝の9時に◯◯大学病院へ行ってくださいと。
そんなまさか、明日!そんな気分で
入院するかもしれないから当分食べれなくなるので
ラーメンを旦那さんと食べにいった。
何ヶ月ぶりのラーメンだろう。
もう食欲無くなってからは食べてなかったので、
もちろん完食出来ず旦那さんと半分こ。

まぁ大丈夫だよ、といって翌朝抱きしめてから
旦那さんを仕事は見送った。

それが最後だった。
すぐに入院が決まり、結果はどんどん悪い方向へ。
コロナの時期でもともと面会できないのに、
私の病気のせいで余計に面会はできない。
退院するまで、触れることもできない。
窓越しでのみ。
コロナよりもタチが悪い。
コロナの方が期間が短い。
まだまだ20代前半なのにガン生活。

いきなり人生がひっくり返ってしまう。
今まで普通に生きてきたことがどれだけ幸せなことか。
当たり前にしんどいと疲れたと仕事して帰ってきて
一緒にご飯食べて、一緒に寝る
豪華じゃないし、贅沢でもない
そんな生活が今はすごく豪華で贅沢に感じる。
病室から一歩も出れない、
今まで以上に除菌しないといけない。
自分の常在細菌にも負けてしまう。
そんな見えないものと戦わないといけない。

何が言いたいのかわからないけど、
ごく普通な当たり前な暮らしにどれほど感謝しなければいけないのか。
生きていられることにどれほど感謝しなければいけないのか。
死ぬかもしれないと悟った時にそう感じた。

でも治る可能性もあるなら、
どれほど辛い抗がん剤治療も乗り越えて
元気になってみせる。
負けてたまるか。

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