見出し画像

2023/4/20 櫻坂46 3rdTOUR 2023@日本ガイシホール ライブレポート

約3年ぶりにnoteに記事を執筆する。
2023年の目標という訳でもないが、これまでの自分は観たライブを記憶の中に留めておくだけで、言語化せずにそのまま消化するだけで終わらせてきた。齢31ではあるが記憶力も衰え始めている気がするし、日々の思考が仕事のことを考えるのに割かれ過ぎて、必然的にそれ以外の記憶がどんどん薄れて失われていってることに気が付き、これではイカンガネと重い腰を上げてPCと向き合おうとしているのである。Twitterの限られた文字数から解放されたエリアで、Instagram用の画像セレクトの思考時間に縛られないエリアで、力いっぱいに言語化を進めていく。

前置きはこれくらいにして、去る4/20(木)に行ってきた『櫻坂46 3rdTOUR 2023』愛知公演2日目・日本ガイシホールの模様を執筆していく。ツアー中ということもありセットリストや演出の詳細については控えて、会場の雰囲気や雑感をつらつらとまとめていく。筆者の主観部分もあるため、こういう時の便利ワード『※意見には個人差があります』も据えておくことにする。

…というところまで書いて、実は2週間近く経ってしまった。
とはいえ書き出したものをやめる訳にもと思うので、思い出しながら続きを書きなぐっていくことにする。

現場の雰囲気


会場外に設置された幟のひとつ

名古屋市内の中心部で勤めている自分としては、ガイシホールまでの距離は知れたものと考えている。ましてや小さい頃からレインボーホールとして馴染みのある場所なだけに、焦ることはないと思いつつも、はやる気持ちで開演の約2時間前には現地に到着した。

会場前や物販ブース周辺での客層や雰囲気を観察していると、かつて行った際の雰囲気とは特段に変わっていた様子はなかった。しっかりと「アイドルオタク」が前面に出ている年齢層高い男性陣もいれば、10代後半~20代前半くらいのメンバーとほとんど変わらないくらいの所謂「若者」もたくさん来ていた。坂道現場よろしく、女性客も多く目立っていたが、年齢幅の広さも感じられたのは、ちょっと意外に感じた。中高年くらいだろうか、おひとりではなく2~3人のグループで来場されていらっしゃった。欅坂時代からのことを思えば、これまでは若年層が圧倒的に多かった印象だったが、徐々に年齢幅に広がりが見えてるのは良い傾向と思える。マスのメディアでの露出量に苦しむ点が否めないところを思うと、一定数は伸びて欲しいと考えるところでもある。

ホール内に入ってからの印象は、平日開催とはいえしっかりと客入りしているなというものだった。ただ、一部では空席も見られたのも正直な感想である。日本ガイシホールの特徴ゆえにスタンド席中段からはほぼ全体的に客入りを確認できるために、目立つところもあったかなと寂しい気持ちにもなった。チケットの競争倍率もそこまで高くなかったような印象を受けたこともあり、今後の伸びに繋がる活躍を期待するしかなさそうだ。とはいえ、社会情勢や物価高騰の波でチケット単価への転嫁が響く中でも、声だし制限の撤廃や5類移行の流れもあって、いつまでも悲観的な流ればかりということでもないかなと前向きに期待しているところではある。

ライブの印象

これを書いている時点では、東京・愛知・福岡の6公演が無事に催行され、関有美子さんの卒業セレモニーも晴れやかに行われた後である。
ただ、まだ神奈川・大阪の4公演を残しているために、セットリストへの言及等は避けることとする。

最初の印象として、「やはり櫻坂、こだわったつくりをしてくる」というのを感じた。楽曲はフル尺でのパフォーマンス、曲間でのダンストラック、バックで流れるディスプレイの演出表現、曲の間奏でダンスパートを追加する際のサンプリングやリミックスの技巧、どれも満足度は高い。1stTOURを観た時も、その前の欅坂としてのライブを観た時も、まずはこの印象を受けてきた訳だが、今回も変わらずにこれをしっかり感じられただけでも、ライブを観たことに意義があったと思えた。

ライブは演者が歌い踊ることと、楽曲の持つ歌詞やメロディが紡ぐストーリーが主になるのであって、ドキュメンタリーや演出家の思うストーリーを披露するのは主になるべきではないと個人的には考えるために、櫻坂が創り上げる強みのダンスと楽曲の強さを打ち出した熱量を、冷ますことのなく進んでいく流れがとても素晴らしいと考える。それらは回を、時を重ねることに進化し続けていることも、またとても素晴らしい。

2023年1月に加入したばかりの3期生は、すでにそのポテンシャルを如何なく発揮し始めている。今回のライブではどこまでその素質に触れられるのか、期待と若干の不安を感じていたが、ライブを観れば不安など陳腐なものだったなと感じるほどだった。3期生楽曲にも恵まれて、今後が本当に楽しみだ。

1点だけ、気になる点を挙げたい。
それは「会場内に響くスピーカーからの音量」である。

これは個人的な実感であるため、多くの人がそうとは考えてないが、今回のライブ中に響いていたスピーカーの音量はやや大きかったのではないかと感じた。
ライブ会場なのだから大音量なのは百も承知だし、それであってライブであるところも個人的には思うし、それを浴びたくてライブに行くようなものだと分かっている。それなのだが、2021年~2022年に行ったライブでの、声出し制限下でのライブ時に思った「過大な出力」の印象を今回も感じてしまったからだ。自身としても声出し解禁後に初めて行くライブでもあったため、マスク越しでも待ち望んでいたコール&レスポンスの波をしっかりと感じたかった。その思いを遮るかのような音の大きさは、少し残念にも思えたのだが、この点については視点を変えると別の要因があるようにも思えるので、これ以上の強い言及をするつもりはない。「単純にマスクに遮られてしまったから」「欅坂時代でもコール&レスポンスの発生する楽曲はあったものの、櫻坂発足時からつい最近まで声出し制限下に置かれていたため、そもそもまだコール&レスポンスが発生する曲、あるいは発生し得る曲がまだしっかりとポテンシャルを発揮できておらずしっかりと根付いてない」といった点が自分は想像できたところだ。他にもありそうだが、この辺で割愛する。


愛知公演のステージ配置(終演後に撮影)

ライブ終演後、会場内を撮影出来る時間が設けられている点は非常に画期的な試みだなと好印象を持った。規制退場の実施については賛否分かれるところあるのは自身も「終電等のために少しでも早く会場を出て、最寄り駅等へ向かいたい」時と、「ライブ後の混雑を考え、スケジュールに余裕が持てる場合は従って動く」時と、両方の視点を考える。その中で、ただ単に無機質な会場アナウンスを待ちながらスマートフォンに目をやる手持ちぶたさな時間よりも、最高のライブをこの目で見たんだという記憶をより濃くするために記録を撮れる時間に充てるというのは、とても理にかなったものだと考える。もしかしたらすでに行っているアーティストさんもいらっしゃるのかもしれないが、より多くのライブを行うアーティストさんの間に広がってほしいものだ。

終演後の様子(撮影可能である時間に撮影)

全体を通しての雑感や感想

今回のチケットを取る段階では、正直なところ迷いや金銭面での葛藤があったものの、結果としては観ることが出来てとても良かったと思っている。1期生の中心メンバーの相次ぐ卒業だけでなく、有美子会長を華々しくも彼女らしい形で送り出したところでの、今後を指し示す「変わったところ」「変わらないところ」「新しく備わったもの」がしっかりと伝わった時間だった。11月に控えるZOZOマリンでの3rdアニラの頃にはどんな形で咲き乱れているのだろうか。再び注目していこうと自分も気持ちが戻りつつある日々である。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?