【ネタバレ】新サクラ大戦クリア後感想

 「新サクラ大戦」クリアしました!感想書きます!
 そもそも私は小学生の時に親がやっている初代サクラ大戦を後ろから見ていたところからオタクとして物心ついてしまったので、サクラ大戦シリーズはとても思い入れのあるゲームです、嫁はグリシーヌ。
 思い入れがあり過ぎて、がっかりするのが嫌でうだうだしてたんですが、先週仕事が嫌すぎてほとんど衝動的にPS4と一緒に購入しました。
 大前提として、良いゲームだった!面白かった!楽しかった!サクラ大戦だー!と思えて感動した!これは本当にホント、最初に言っておきたい。
 ただ、突っ込みどころも多い!突っ込んで笑いながらやってそれはそれで楽しかったけど、流石にどうよ?と思うところもあった!ちょっとそこら辺の話もしたい! 

 以下感想書き殴り、ネタバレします!

 さあ始めましょうで最初のムービー、幼少期天宮さくらちゃんが降魔に襲われそうになるところを真宮寺さくらさんに助けられ、天宮さくらちゃんは真宮寺さくらさんに憧れるようになります。
 これはね、良かったと思う、熱い、好き。だし、旧作からのファンはやっぱ以前のシリーズとどのくらい繋がってるのか?と思いながらプレイするから、おお世界観が繋がっている!ってなるのは嬉しい。それだけじゃなく、今までは真宮寺さくらさん達側の視点でプレイしていたのが、今度はそっちに憧れる側になるんだっていう、視点の転換がわかりやすく提示されて気持ちいし、新しい世代の物語なんだ!ってわくわくする。
 でさらに、今までは最初から大きな存在だった帝国華撃団が衰退していて、そこを立て直しましょうという話になる。これも新しさあっていいなぁと思った。
 旧作ファン目線だと、同じことなぞろうとして失敗されちゃうほうが腹立つと思う。これはサクラ大戦じゃねーよ!ってなると思う。同じことなんて絶対にできないし。だから旧作世界観を受け継ぎつつ新しいことしようっていう試みは支持できる。
 

 ただまあ、新しいことしようとし過ぎてちょっとおいおい、ってところもあるのは否めない。まず世界華撃団大戦ね、爆笑した。世界華撃団っていう風呂敷の広げ方にまず笑うし、なんで華撃団同士で戦うんやねん降魔と戦えやっていう。私は笑えたからいいけどね、突っ込みながらやるのも楽しい。
 あと何よりも、帝国華撃団・巴里華撃団・紐育華撃団は10年前の戦いの犠牲になり、敵と一緒に封印されてる問題ね。これはね、いや爆笑したけど、どうなんでしょうか。今まで自分がプレイヤーとして動かして数々の戦いをくぐり抜けてきたみんなが、知らないうちに最大の戦いして封印されているっていう。いや今までのシリーズ何、ってなるよね。
 でもね、そうするしかなかったのかもなとも思うのよ、ファンの思い入れが強すぎるから、中途半端にその後描いちゃったりした方が叩かれそうだし、封印されたってい力技でいくしかなかったのかなって。だって例えば俺の大神は巴里にいるけど、そうじゃない大神さんも多いだろうし、みんなが納得するようにはできないよね。
 でもでも、「みんなで生きて帰ろう」が大事なメッセージであるサクラ大戦で、みんな封印されていますのままは、やっぱどうかと。今までプレイヤーとして積み上げてきたものまで封印されちゃったというか、みんなの幸せな未来のために戦ってきたわけで。次回作作る気まんまんぽいから、ちょっとそこは何らかの解決をお願いしたい。
 

 封印問題についてはすみれさんの存在感と、富沢美智恵さんの演技力に助けられて良い感じになったところはあるよね。おいおいwwwっておもいながら見てたのにすみれさんが「あの方たちはしぶといから自力で帰ってきますわ」とか言っちゃうと泣いちゃうもんずるい。すみれさん一人で残されるの映えすぎ。
 すみれさんはね、全体的にすごく良かった。やっぱトップスタァよ。なんかいきなり大げさなこと言うとさ、人生ってさ、今属しているコミュニティが全てみたいに錯覚しがちだけど、そんなことないじゃん。すみれさんはかつての帝国華撃団が全てだったのかもしれないけど、今は新しい帝国華撃団で指令として支配人として役割を果たしている。過去の思いを胸に今いる場所で輝くすみれさんは、ぐっとくるものがあった。

 全体的なシナリオの話。ベタで良い。ベタでこそのサクラ大戦。ただ表現手法として、大げさ・唐突・冗長。これは昨今の表現全体の病なのかもしれないけど、全部言葉で説明しようとしちゃう。オタクは勝手に行間読むから全部言わないでいいし、全部言われちゃうと逆に世界観に入り込めない、「浅い」と感じてしまう。今一世界観に入れないままだから何か起こると唐突と思ってしまうし、良いこと言おうとしてる感に大げさと思ってしまう。ちょっとそこはもったいなかったかな。
 例えばアナスタシアさんが敵のスパイだったのとかすごい良かったと思うのよ。そこまでするかとマジでびっくりした。でも、みんなでアナスタシアさんとの絆を語られて帰ってこい!って言われても、そんな絆生まれるほどのことあったっけ・・・?ってなってしまう。説明じゃなく今までのストーリーの中で、ちょっとずつ関係性が深まる描写ができたら良かったのかなと思う。
 多分それはゲームシステムも関係してて、フリー移動での一つのイベントの意味合いが大きすぎる。もっと何気ないイベントを数増やして散らした方が、日常感が持てたのでは。

 大事なキャラの話。みんなかわいいし、良い子。ただ前述のような世界観への入りきれなさと何気ないイベントの少なさで、今一感情移入しきれない。ところどころすごくいいんだけどね、あざみに誠十郎って呼ばれたのとかすごいうれしかったし。

 で、何より、一番言いたい。ヒロイン選択後の個別イベントが少なすぎる!!!!この子を攻略する、っていう実感が持てない。これはさぁ、やっぱさぁ、恋愛するゲームなわけで。その子と距離を縮めていき・・・って思えないのはさぁ。メインヒロイン推しが強すぎるのもある。結局天宮さくらの物語になっちゃってるなって。いや好きなんだけど、さくらちゃん。神山こと俺はクラリスと恋愛したかったんだよ!!!!クラリスともっと二人だけの絆を深めたかったんだよ!!!!

 色々言ったけど、この一週間生活を新サクラ大戦に支配されていた私が言ってもなんの説得力もない。久しぶりに据え置き機で大きい画面でゲームするの楽しかった!今のゲームのきれいな映像のゲームに没入するの気持ちがいい!

 帝都の風景とかきれいな映像で見るだけでおお!ってなるし、音楽は流石の田中公平先生ですばらしかった!楽しかった!買ってよかった!続編出ても買います!

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