中二病オタクはスティーブン・キングの『ダーク・タワー』シリーズを読むといい

 私はスティーブン・キングの小説がすごく好きです。スティーブン・キングと言えばアメリカの超ベストセラー作家で、世界中の人が読んでるから今更私なんかから何も言うことないんですけど、以外と周りに読んでる人がいなくて寂しいので書きます。

 映画原作者のイメージが強いんですかね、最近だと『IT』が映画化されてますよね、ピエロのやつ。後は『グリーンマイル』とか『シャイニング』とか、挙げだしたらキリがないくらい映画化されていますね。

 スティーブン・キング非常に多作なので、最初読んでもらうのはどれがいいんだろうと悩んでました。結果、全7部構成の大長編『ダーク・タワー』から勧めるという暴挙を冒すことにしました。

 『ダーク・タワー』スティーブン・キングのライフワークと言われる大長編で、ほんとめちゃくちゃ長いです。だし、スティーブン・キングってしイメージはホラー作家で、『ダーク・タワー』はジャンルでいうとダークファンタジーというかSFというか、別にジャンルはどうでもいいんですけど。要は長いしどういうカテゴリーの小説かも良くわからんし、そういうところ敷居高く感じられちゃうのかなぁとは思う。でも単純にめちゃくちゃ面白いし、難しいこと置いといて、「これ中二病ひきづってるオタクには絶対ささるだろー」って世界観なんです。


 だって『ダーク・タワー』って、ポストアポカリプスもの異世界転生ものですよ、ほらみんな好きでしょ。

 ネタバレしない程度にストーリー触れると、崩壊後の世界で、世界最後の<ガンスリンガー>が世界の中心にあるとされている<暗黒の塔>を目指して冒険するっていう、もうかっこいい

 崩壊後の世界なんとなく西部劇ベースで、でもちょっといろいろあったから時間の流れとかちょっとよくわかんなくなっちゃってて色々不合理な起こるんですけど、なんかそうゆう意味わかんない世界観もなんかかっこいいじゃん。

 主人公の<ガンスリンガー>はガンスリンガーっていうくらいだから拳銃使いで、めちゃくちゃ強い。で、寡黙。過去にいろいろあったから心閉ざしてる。しぶい。かっこいい。

 <暗黒の塔>が何かもわかるようなわかんないような感じで、でもガンスリンガーは行かなきゃいけないんですよ、宿命、熱いね。

 孤独なガンスリンガーなんですけど、話が進むと現代のニューヨークから飛ばされてきた人たちと仲間になって冒険していくことになっていきます。現実と異世界の交差する描写がほんとわくわくする。運命に導かれた仲間とのああだこうだも大きなテーマなんですけど、ちなみに『ダーク・タワー』世界だと運命のこと<カ>、運命に導かれた仲間のこと<カ・テッド>って言います。良くないですか、謎の用語生み出しちゃうの、中二心くすぐりません?

 『ダーク・タワー』の大きな特徴の一つは、スティーブン・キングの他作品のキャラとか場所とかも出てくるところです。というか、スティーブン・キングの作品世界が『ダーク・タワー』に集約していくみたいな描き方なんですね。そこらへんも入りにくいのかなと、他の作品読んでないとわかんないのかなーと思われちゃうのかもだけど、読んでなくても全然『ダーク・タワー』単体で面白いし、私はむしろ『ダーク・タワー』きっかけで他のスティーブン・キング作品も手出した感じ。他の作品読んでて「これダーク・タワーのことじゃん!」ってなったり超楽しい。

 第一部『ガンスリンガー』はすごく短くてすぐ読めるし、『ガンスリンガー』単体でも面白い作品だと思う。ので、ぜひ。

 みんな安易に手を出して欲しい。


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