春休み.1

中学を卒業してから、初めての春。あのころの俺何してたっけなと思って、ちょっと思い出すことにしてみた。
というかは思い出したかった。浸りたいって奴かな。

中学3年生の自分は勉強は全くもって好きではなかったし、スポーツもお喋りも得意じゃなくて、正直言ったら
今、客観的にその時の自分を見ても長所を探すのが正直難しいと思ってしまうくらい得意なことがなくて。

唯一できることは、お喋りは苦手だったけど、大勢の前で話すこと、その場で考えて喋ることは苦手ではなかった。

それを活かしてずっと生徒会をやったし会長もした。

それのせいかは知らないけど、勝手にできる奴だと思われてた。正直この立ち位置がいちばんしんどかった。わかる人には分かると思うけど。

 これが自分の武器かと言われれば分からないけどこれだけ持って高校に進学した。また3年間勉強と思うと反吐が出そうになったし、もう1回人間関係を構築するって思うとそれも反吐が出そうになった。

春休みの間は全然休めることも無く親にバイトを急かされてたかな多分。ずっと履歴書とボールペンを持ちながら、チャリを漕いでた記憶ある。ただただ恥ずかしかった誰も見てないのに。

そして驚く程に受からなかった。

5.6個目でやっと受かった。本当にしたくないことを一生懸命することのしんどさを学んだ。嫌だった。

3回目の正直という言葉はなんのためにあるんだろうと真剣に考えた。5回だよ?だってって思いながら、仕方なく4月からもうだるいのを覚悟でそこに決めて、またチャリを走らせて帰ったな。

そしてあんまり待ちに待ってなかった入学式の朝。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?