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この声 何処までも行け


2/10、I to U $CREAMing!!のバンドセットワンマン「∫」を観に行きました。

9月の代官山UNITで発表されてからもともと楽しみにしていたライブではあったけど、バンドメンバーにヒトリエのイガラシがいるということで並々ならぬ期待がありました。

いつものことですが、昔話からしていきます。


ヒトリエは正真正銘、人生を変えてくれたバンド。
彼らに出会うまで、音楽はアニソンやボーカロイド、もしくは親の車で流れていたミッシェルやBRAHMAN、ハイスタだとか1990年代後半の音楽をなんとなく聴いているような感じだった。

きっかけは中学3年生の時、ニコニコ動画でボカロの急上昇ランキングをざっと聴いていたらある人の動画に「ヒトリエっぽい」というコメントがいくつか散見された。

ヒトリエってなんだろうと思って検索したところ、なんとローリンガールやワールズエンド・ダンスホールで有名なwowakaさんがバンドをやっているという情報が出てきた。

そのままインパーフェクションのMVを見て、文字通り衝撃を受けた。
とにかく衝撃。ただただカッコいい!と思った。

これを経て高校1年のときには人生で初めてライブハウスに行ったし、ギターも手に取った。その後いろんな音楽に興味を持ったし、Gt./Cho.(当時)のシノダと仲のいいイラストレーターのいいねがTLに流れてきたのをきっかけにしらいちゃんを知ってそれきっかけにアイドル方面にハマったし、私の人生はヒトリエありき、と言っていい程に影響を受けてきた。

そんなバンドのメンバーと好きなアイドルが同じステージで演奏するって、もう感無量だし、生きてきてよかったなと思ったよね。
ということで話を戻します。


この日のライブは本当にここ数年で見たものの中でもとびきりよかった。

前日まで、O-Crestちょっと狭くない?とか考えてたけどライブの良し悪しに箱の大きさは関係ないという当たり前のことを思い出しました。
この日はひたすらにライブのクオリティが高くて、フロアの盛り上がりとか演出込みで最高だったと言えるライブは数あれど、純粋にライブだけでここまで素晴らしいと感じたのは久々かもしれない。


アユスクの魅力で特筆すべきはやはり歌。
デュエットで誤魔化しが効かないからこそ歌に隙がなく純度が高いし、セルフプロデュースで歌詞も本人たちが書いてる分、感情の乗せ方というか聴いていて心を動かされるような力も凄まじい。

そんな彼女たちの歌が生の演奏に乗って直接聴けるんだから、相乗効果で凄まじいものになるのはライブ観た事ある人にならきっと伝わるよね。
でも実際は、それを容易に超えてくるようなレベルの高さでした。本当にすごかった。

やっぱりどの曲もリズム隊が入るだけでかなり引き締まってより気持ちよく聞こえるし、音がデカくて厚みがあるとやはり楽しい(単純)

この日特によかったのはfloatとヴァニタス。

floatはCメロのシューゲ感のあるギターと、掛け合いながらどんどん激情的になっていくメロディがかなり好きなんだけど、そこの魅力が最大限に発揮されていて少しだけ泣きそうになりました。

有未りんさんの書く歌詞は少し遊び心がありつつも女の子っぽくてかわいらしいところがいいよね。


続いてヴァニタスでは、久々に曲を聴いて別の景色が浮かぶような経験をした。
それこそヒトリエのライブで『目眩』を聴いた時とかぶりかも。

この日の哀原ななが目の前で歌う姿には、綺麗だなと思うのと同時に畏怖を感じた。
そのくらい魂がこもっていたように見えたし、「神懸かる」とはまさにこの事言うのだと思う。

ヴァニタスを聴いて、哀原ななの全てを乗せてきたかのような歌と、noteに書いていたことを総合すると、哀原ななにとっての音楽は自由に空を舞うための翼なんだろうな。と感じた。

その中で片方の耳が聞こえなくなるのは堕天に値するような出来事だったと思うし、自分にとって大切なものがなくなった時のどこか他人事のような空虚なグレーの世界を思い出すような歌詞と表現力は流石。素晴らしいなと思います。
本当にいいものを見させてもらいました。


ななの書く歌詞は、哀原ななの好きな部分が全開で堪らなく良いんだよね。ちょっと素直じゃなくて毒っ気があるのに、いきなり直接的な人間らしい感情が出てきてドキッとさせられたりする。
Baby maybe 明媚が特に好きです。


なんだかバンドセットっぽい感想は書けなかったんだけど、とにかく良いライブでした。
映像や音源が残らないことが残念でたまりませんが、きっと次回のワンマンもより良いものにしてくれることでしょう。
渋谷 duo Exchangeということで、二人組のアユスクにぴったりの名前の箱だね。楽しみにしています。


それでは今回はこの辺で^_^



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