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いつもおもってること

「昨日さー」とか
「この前さー」とかの前置きを聞くと、ああこの人も生きてるんだなと思う
私の知らないところでちゃんと生きていて色んなことをしてるんだなと
おうちでひとりぼっちで過ごしていると、この世界に自分しかいないんじゃないかっていつも疑ってしまうから
「さっきさー」とか「今日の朝ー」とかの一言でみんなが生きてると実感する
時には知らなくていいことも知らなくてよかったこともあるけど、でもそれが世界だから仕方ない
私の知らないところで勝手に幸せになったり、死にたくなっていたり、忘れたいことを忘れずにいたり、セミを怖がっていたり、自炊をしなくなっていたり

私の知らないことで世界であふれているんだな
この人にはこの人にしかわからない世界があるんだな
だったら私にも私にしかわからない世界があって、きっと完璧には誰にも理解されないんだよな
別に理解されたいわけではないけど、みんなも私もお互いに知らない世界をもっている
誰にも理解されない領域を
だけど知らなかった世界をすこし共有してもらうだけで知らなかった世界が自分の中にはいってくる
だから友だちが「この前さー」なんて言うと最高に愛おしくなってしまう

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