物件3

物件3 相続によって手に入れた畑

固定資産税評価額 6万4千円

場所等:南島原市OO、市道(アスファルト舗装)に接している。農振内・農地

面積:約1反超

 相続物件その3。田舎の土地の醍醐味の畑である。畑は、農地法によって厳しく制限があり、営農農家でなければ売買できない。一般人は手に入れることが不可能な物件である。また、農業振興地域内の農地は基本的に農地としてしか、利用できない。法的に宅地・駐車場に変えることは不可能であり、電気や水道管も当然に通っていない。農業をやっていない人が相続してしまうと、最も管理が大変な物件である。また、畑などを放置していると、草が生え、虫、病気が発生し、周りの農家さんに大迷惑をこうむり、すぐに苦情がくるからである。ただ、面積のわりに、ものすごく固定資産税評価額が安いので、数反程度では固定資産税はかからない。

 この土地は、何を思ったのか祖父が父に命令し、昔、梅の木を植えたらしい。木を伐採・伐根して使える畑にするとものすごく費用が掛かるのに!!昔は、近所の人が草を刈ってくれていたらしい。この土地は、貸したら地代が手に入りそうだなと思い、シルバー人材センターに草刈りを頼んでみたら、大きすぎて不可との回答であった。ちなみに、この土地は、市道を作るために、一部を市に売却していたみたいだ。なんと、その売却価格は3万7千円(93㎡坪単価1300円、H7年)立ち合いのために現地に行くの片道の交通費にもならねえ。都会だったら、1000倍だろうな。

 現地に行ってみたら、この土地も同じように原野化していた。というよりも、10mクラスの竹や木に加えて、雑草が多い茂りほぼ山林となっていた・・・。これは、土建屋か重機もってる農家じゃないとどうしようもないな・・・。てか、なんでここまで放置しとんのや。どうしようもないやないか。

 母に聞くと、知り合いの近所の方はすべて死に絶えたか、老人ホームにはいっているらしい。そのため、近所のつて経由という裏技が使えなかった。農地バンクという、農地を貸す制度が整っているようなので、登録してみたが、一度も返答がない。まあ、使える畑にするのに、開墾レベルで大変なので、ほかにもいい場所があるよね。たぶん。もし役所から苦情の連絡があれば、再生費用は私の全額負担で耕してもらうしかない物件である。

活路:第三次世界大戦が起きた場合、畑(食料)さえあれば生きていけるので、そのときのために大切にとってこうと思う・・・。もしくは、無職なった際の最終手段として、営農かな。

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