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”お待たせしすぎた”かもしれません。

世の中が緊急事態宣言に入り、軒並みイベントは自粛。
「プロ野球はエンターテイメントではなくて、もはや”酸素”。」
かの有名な人物ではなく、ただの独り言だ。

言わずもがな酸素は人間に必要不可欠なもの。
そして、”吸わなければ”死んでしまう・・・。

いやいや、野球が無いくらいで大げさな、それは流石に言い過ぎでしょ?
コロナという歴史上稀にみる人類の危機下においてどこの誰が
「木の棒で硬いボールを打ち返し合う」ゲームを観たいんだ?と。
そんなものを観に行くなんてまさに”不要不急”の極みである!と。


しかしながら、野球ファンにとってはこのくらい大げさに言っても差し支えないだろう。高校野球も春の選抜、夏の甲子園と散々”召し上げられてきた”今となっては、むしろ同調してくれる野球ファンは多いと確信してる。
それくらいの出来事が明日の6月19日のプロ野球開幕というニュースだ。

春になったら、桜が咲き乱れ、その下で花見をするように。
3月になれば、新戦力が入れ替わり、当たり前にシーズンが開幕すると思っていた。四季折々、その時期の草木の成長を愛でるように、昨シーズン入団した選手のポテンシャルや伸び盛りの若手の勢い、再起にかけるベテランの意地。それら野球選手の成長を8ヶ月かけてじっくり味わうのがプロ野球のシーズン。

それはそれは風流で趣のあるイベントなのである。
そして以前にも書いたが”ソーシャルディスタンスを取りながらプレーできるスポーツ”こそ野球であり、コロナ禍の時代にマッチしたスポーツだ。

その当たり前の”開幕”まで3ヶ月を要することになろうとは想像すらしなかった。あらゆるエンターテイメントが自粛を余儀なくされたことで、改めてその価値を見直す。

それは野球人気が低迷と叫ばれる昨今においては逆によかったのかもしれない。10年後に振り返った時に「あの2020年シーズンがあったことで野球の面白さを再確認出来たよね!?」みたいな会話が四谷のアブさんや恵比寿のがらく以外で聞こえてくれば嬉しい。

そんな未来といよいよ明日に控えたプロ野球開幕に思いを馳せながら、大きく深呼吸をしている。

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