素行不良社員の方が真面目

はっきり言って僕は大企業社員にあるまじき
超素行不良社員だ。
ちょっとでも体調が優れなければ特に会議予定がなければ当日休むし。
髪はクリクリパーマだのを当てるし。会社内で赤いクロックスを履いたり。
昔は1時間に1回タバコを吸って40代50代の先輩と喫煙所でタバコミニケーションを図り、
タバコをやめたと思ったら今度は後輩を連れて休憩散歩をしたり。
当時は休憩のルールも曖昧だったので僕はそこまでしないが、フリーザーやミューツーといった伝説ポケモンも取りに行ってるオジさんと仲良くしていた。
ここまで語ればわかると思うが悪い見本の様に映る。
しかしそれは表面的なことでしかない。仕事の実のある社員だと思う。
最大手級Sier社員になるとスキルのつかない
社内のみで通用するスキルをつけないと出世できない。
だけど本当にそれで大丈夫なのか?!社内に技術者がいないということは発注先に言われるがままになるのではないかという、危機感から、僕は上司に何を言われようがただひたすらに技術を身につけ続けた。
今もそれは正解だったのかわからない。
ただ一つ言えるのは100人近くいる事業部の中でもトップクラスにitスキルを持つ人種として扱われているということだ。
そしてアラサーの今でも技術者としての鍛錬を怠っていない。
良いことばかりではない。同期には階級で先を越されている。
当然、従順な社員の方が評価は高い。
彼らが仕事をしていて楽しいかは謎だけどね。僕ははっきり言って楽しい。自分自らの手で製品に関われる喜びは、他人を蹴落として得た金なんかじゃ得られない。
そして何より長い目で見たときにとがった技術スキルをもった人間の方がこれから先間違いなく強いと思う。
ここ10年はおそらくセルフブランディングが上手い人の勝ちな時代だった気がする。
実は凄くなくても虚を磨けば稼げる時代だった。社内でもブランディングが強い人が出世している。
ただそれは椅子取りゲームしてるだけで
何かモノを生み出せてないし、格差を産むだけなんだと思う。
基本的にマネーゲームで稼ぐ外資系投資銀行マンとか、僕が面接をすっぽかした総合商社とかも僕にとっては同じ虚なんだよ。

僕の感では5年後ぐらいにまた本格派とか職人とかプロフェッショナルということが再評価され始めると思う。
それは日本崩壊を意味している。資本主義社会の当然の帰結である。
なにかを産み出している人間が搾取される構造においては誰も仕事をしなくなる。

でも僕は製造をやめない。日本崩壊後の復興の先陣をきる、本格派のitエンジニアとして
生きるのに今の評価が下がる働き方はただの先行投資だ。

今年も新人がやってきた。
近年の若者は妥協したり安易にお金に目が眩んで浅い評価を受けたがる傾向が強い。
本質は何なのか。大局観をもって自分の人生を全うする気がなければ。
アラサーになってただつまらない仕事を右から左へ受け流す人間になる。

少し業務量が多くてしんどいけど君らをそんなつまらない人間にしたくないから。
頑張るよ俺も。
君らも5年後の最強のプロフェッショナル集団としてJAPANを支える人間になって欲しいしさ。

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