NOと言えないのは、強いYESがないから。
”NOと言えないのは、強いYESがないからだ。”
Tumblrでそんな文章が流れてきました。たしかにそうかも、とハッとしました。光ができれば影が生まれるように、自分のやりたいことが明確になれば、逆にやりたくないことも明確になりますよね。
数年前、一度スプツニ子さんとSkype越しにお話を伺う機会がありました。そのときに「それだけ若くして、MIT副所長というポジションまで到達してる背景にはどういう理由があるとご自身で考えていらっしゃいますか」的な質問をしたのですが、そのときに返ってきた答えが「みんな依頼を安請け合いしすぎる。時間の使い方の問題だと思う。」でした。とても印象的で、この言葉とともに心にしまわれています。
とはいえ!
「断るのが苦手で、あまりモチベーションのあがらない仕事でもつい引き受けてしまう」という人は少なくないと思います。実際まわりでもそんなひとが多いですし、僕もそうです・・・。困りごとを相談されて無下にするのも申し訳ないと思って、ついつい引き受けてしまう。しかしモチベーションがあがらず、ストレスもたまる。そんな調子だから、結局できあがるアウトプットはそんなによくない。そんなことが少なからずありました。誰も幸せにならない。
強いYESを作るには、意志を言語化する
そんな負の循環を断ち切るために、やりたいことを言語化してみました。就職活動のときにやったように、自分を振り返り、目標設定を行い、それを達成するためにやりたいことを書き出してみました。その結果、やりたくないこともやはり明確になりました(やりたいことは今度別記事で)。
・クライアントにそもそも求められていないのに提案しようとする営業案件をやらない
・競合案件は極力やらない(意味を見いだせればやる)
・応募コストの高いアワードに応募しない
など。
もちろん、ケースバイケースです。上の条件にあてはまったとして、一緒にやるひとがすごくて学びが深そうだったらやる、とかもあると思います。でも、基本的にはやらない、ということを決めておくだけで、考えるコストが減って楽になりました。
とはいえ「それ、僕やらないことにしてるんですよね」と面と向かっていうのも辛い。どうするか。
強いYESを周りに伝える
なにをやりたいかを日々話したり、SNSでアウトプットで見せていったりしていると、だんだんと自分の意志とまわりの認識の齟齬もなくなってきて、NOと言いたくなるような仕事の相談が減ってきます。結果、そもそもNOと言わなきゃ的ストレスが発生する状況が減ってきました。
今回は仕事の話に終始しましたが、飲み会の誘いとかを断るのも同じ論理でできると思います。自分がなにを大切にしているか、をことばにして、きちんと自分にも他人にも伝えていきたい所存です。