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頭痛の日にまた試合だ


朝からダメな日

最近スタッフに「今日はダメな日」とつぶやくことがある。先に書いた「遠征がありがたい」という記事に頭痛のことを書いたが、週に1回はあるその日のことだ。スタッフもわかってくれているので「ゆっくり休んでください」と言ってくれるがそうもいかない日もある。それはホームゲームだ。
ソニー仙台FCとの試合の翌週は試合がなかった。元々FC神楽しまねとの試合予定だったからだ。(しまねはJFLを脱会して解散)
1週おいて関東同士の対戦相手はクリアソン新宿。関東リーグ時代からの盟友チームだ。
朝から体が重く頭痛がのしかかる。しかしホームゲームでは自分に責任を持った仕事がいくつかある。つまり休めない。
試合会場に行って主力のスタッフに「今日はダメな日です」と伝えて外での仕事は控えさせてもらう。もちろん処方された頭痛薬のおかげでなんとかなっている。
でも心拍数の上がる仕事は出来ない。
この日はマッチコミッショナー(MC)帯同の仕事だ。埼玉県からいらしたMCは浦安のホームは初めて。運営責任者が試合詳細の説明をしてくれるが、ピッチチェックから帯同をした。試合中は放送室の隣の部屋(最上階)で一緒に試合をチェックし、ゴールやファールなどで試合が止まった時にyoutubeの映像をプレイバックして見せたりしていた。
結果1−0の勝利で気持ちが晴れた。

クリアソン新宿という仲間

一緒に関東リーグで切磋琢磨したクリアソン新宿はお互いに強烈なライバルでありながら盟友でもある。
クリアソン新宿が関東1部リーグに昇格をしてきた際には、JFLから降格して何年か経ってはいたが、「JFLクラスの試合運営」を心がけていた自分達の運営方法について開示した。
クリアソン新宿がJFLに昇格した入れ替え戦(対戦相手はFC刈谷)の日は関東サッカーリーグの表彰式と重なり、リーグ関係者はテレビモニターで試合観戦をして、昇格が決まった際にはみんなで拍手をしたのを覚えている。
そして今年はその先輩となったクリアソン新宿から我々が学んでいるのだ。

新宿のホームは新国立競技場

クリアソン新宿のホームゲームでは新国立競技場での試合をさせていただいた。監督として初めて国立競技場の芝を踏んだ都並さんだけでなく、選手もスタッフも感動の1日だった。1万1千を超える観客の見守る中、90分走り切った選手たちは負けて悔しかったが、充実感も感じていたはずだ。
その新宿を迎えうつホームゲームは絶対に休めない。

1得点で勝利

試合結果は1−0。前半はお互い無得点。
ボールを奪うと横一列で一気に駆け上がりシュートを狙う新宿に対して、堅く守りながら、両サイドから緻密にパスを繋げて崩しにかかる浦安とは対照的なゲーム展開だった。
終わってみたら「あのシュートが枠に飛べば」という思いはお互いのチームに深くあった。たった1点差だが手にした勝ち点3は大きい。

ゴールを決めた村越(2)と喜ぶ選手

結果8位に浮上した。目標の7位以上まであと一息だ。

帰りは晴れやかに

薬のせいか、はたまた勝利で吹き飛んだのか?試合後は晴れやかな気持になった。
車の運転をしながら昭和の音楽に合わせて歌いながら関東自動車道を走った。
ほぼ確実に頭痛になるのでアルコールを飲んでいない。手術が終わって薬の副作用に苦しまなくて良い時が来たら誰かを誘ってカラオケで思い切り昭和の歌を歌いたい。

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