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映画「君たちはどう生きるか」

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#アニメ感想

宮崎駿『君たちはどう生きるか』時代の終焉と命の終わり。表明と決意を船に乗せて荒ぶる残酷な現実と対峙する。作家性が漂いそれを観る。映画感想文。

 観た。情報なしで観たい方は閉じてもらうかして欲しい。何故ならめちゃくちゃ内容に触れると思うから。すんごく言いたい事があるし、自分は今回の作品に強く心惹かれたから。無茶苦茶長文で思いの丈を書き殴る準備は出来ている。  結論は凄かった。かもしれない。何が? と問われるとおしまいなんだけど兎に角凄かったのは間違いない。裸のランチとツインピークスリミテッドシリーズを合成したキメラみたいなものと言ってよいかもしれない。怖ろしく直接的な方法論で物語を繋げていく剛腕っぷりには脱帽せざる

『君たちはどう生きるか』【ネタバレ感想】宮崎監督は「自分の人生の扉を離すな」と言った。

メタファーがすぎる!ww そんな映画に見えました。 『ラピュタ』も『トトロ』も『カリ城』も、ジブリ作品のモチーフがてんこ盛り。 キリコさんの船の足こぎ(カッコいい!)には、『もののけ姫』のタタラ場の足踏みを、サギ鳥が渾身の力で飛ぶ「ビィィン」と鳴くような羽ばたきからは『ラピュタ』で海賊兄弟が乗るフラップターを感じました。 まだ1回しか見ていないのですが、その時点での感想を書きます。 眞人くんは宮崎駿監督の心の中にいる少年。 直近の記事には「自分の理想だけではなく己の悪い面