短歌人 2021年9月号 掲載歌

鏝先に溶けゆく半田きらきらと部品の足に馴染みゆきたり

裏庭に三人子の呼ぶ声がして君は返事を三たびしてをり

今土に還らむとする老猫を君は医院に運びゆきたり

天の川ゆ雫の一つ下り来て君の瞼にとまりて落ちぬ

次郎とふ名のつけられし画像あり君のスマホのフォルダーの中

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?