ナンピンについてさらに考える
はじめに
前回の楽天グループ(楽天G)株をナンピンしたときなんか引っ掛かりがあったのでさらに掘り下げてみました。
目標「経験値を積むことで10年投資から退場しない」を実現するために、最も重要なことは、資金をなくさないことです。負けるのは仕方ないので傷口が広がらない負け方が一番退場しない方法だと思います。柔道で最初にやる受け身のようなものでしょうか?
上記目標を前提に「底値でこれから上がると思っていても、売った方がいいのか、ナンピンした方がいいのか」の2択を検討します。
ナンピンの定義
ここでいうナンピンは「一応ルールは決めて買ったけど、下げた時に損切出来なくて、底値だと思っているところで買って平均単価を下げる行為」と定義します。
ナンピン分析
底値で売却した場合とナンピンした場合の比較を次表にしてみました。
$$
\begin{array}{|l|l|l|} \hline
項目&底値売却&ナンピン\\ \hline
銘柄選定&自由に選べる&銘柄固定\\ \hline
購入時期&自由に選べる&底値から上昇し下値切り上げ確認後\\ \hline
購入数量&自由に選べる&購入時より多くして平均値を下げる\\ \hline
売買時期&自由に選べる&できればプラマイゼロ希望\\ \hline
利益&底値で確定&プラスもあるがマイナスの可能性もあり\\ \hline
メンタル&自由にできる&前の取引に引きずられる\\ \hline
\end{array}
$$
結論
「本来二つの取引が連続することで取引の失敗をナンピンでリカバーしようとすることで、ナンピンの取引に物理的にもメンタル的にも負荷が掛かり、成功確率(期待値)が下がる」というのが私の結論です。
たいていの場合、底値で売ってしまった方が傷口が少なく済みそうです。まして今が底値だとは限らないし。いっそ底値で売って、上がりそうなら新たに改善したルールで取引する方が期待値が高そうだけど、同じ銘柄を扱うと余計な思いが入って失敗しそうですね。
ということで、他にも塩漬け中の株があるのですべて売ってしまいたいと思います。
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