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出張・短期滞在者が中国で銀行口座を作る方法

2018年冬から2021年の夏にかけて、出張で中国に行った際に銀行口座を作った実体験をもとに、出張・短期滞在者が中国で銀行口座を作る方法をまとめてみました。難易度は高いですが、頑張れば開設できます。

Wechatウォレットが突然利用停止

2018年の冬に最初に中国に出張に行きました。この際、銀行口座を持っていなかったので、必要なお金は日本円を中国元に両替していきました。

実際に中国に行って分かったのは、現金払いが非常に不便ということでした。中国元の最大紙幣は100元なので、レート換算しても1800円程度にしかなりません。仮に現金だけでやりくりしようとすると、100枚でも18万円にしかならず、大量の現金を持ち歩かなくてはならないというリスクがあります。中国では、偽札が多いため現金は敬遠される傾向があり、電子マネーしか利用できない店も多々あります。

私は中国人に教えられて、中国でWechatとAlipayを使い始めました。クレジットカードでウォレットの開設はできたものの、銀行口座がないため入金する手段がなく、その中国人やホテルの人に現金を渡して入金していました。現金を持ち歩かなくてもよい便利さに慣れたある日、ホテル内の飲食店で食事を終えて支払いをしようとすると、Wechatが利用できなくなっていることが判明しました。店員に事情を説明して、急いでホテルの部屋に戻って現金を取り出して支払いました。

当時のWechatは銀行カードを登録して実名認証が終わっていない場合、1000元までの利用額制限があり、1000元を超えたため利用が停止されたのです。その後、失意のまま日本にいったん帰国しました。

地方銀行の口座開設

その後、数日してWechatのウォレットが使えるようになっていることが分かりました。原因は不明ですが、滞在中に高速鉄道の乗車券を購入するために、登録していたクレジットカードを使用したことで実名認証が完了したのではないかと考えています。※

※2021年現在、Wechatでクレジットカード払いは停止されているようです。

ただ、この状態ではまたいつウォレットが使えなくなるかという不安な状態で使わなければならないのと、自分で入金することができないという問題があり、次の渡航で銀行口座の開設を目指すことにしました。

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