良いものができたらまずはライブで聴いてみよう、楽曲はそうやって育っていく

ALL I WANT

初めてライブで聴いてから、正式にリリースされるまで、約1年ほどのタイムラグがある。リリースが決まっていて、そのプロモーションの意味を込めてライブで演奏されることはよくあることだが、特にリリースの予定もないが、何かしらの理由でライブで演奏されることが、GLAYにおいては珍しいことではない。最近では、スクリーンにタイトルや歌詞が映し出されることが多くなったため、「こういうタイトルなんだ」とちょっとだけの予習もできるが、この「ALL I WANT」がライブで演奏された時は、スクリーン上に歌詞は映し出されたりしないし、なんなら新曲であることすら触れずに演奏されるものだから、自分がまだ知らない楽曲があったのか?と自身の記憶すら疑う引き金になったりもする。記憶が定かではないが、まだそこまでネットを駆使するような生活をしていなかった頃なので、確か、タイトルは、解放のライブレポート内のセットリストで知ったような・・・だからというだけではないが、この楽曲は好きだ。

基本的にこういうタイプの楽曲は好きで、ライブで周囲に気を遣うことなくとにかく叫んで暴れられるという点においては、満点以上である。
イントロど頭のギターから好き。体が勝手に前のめりになるのは、こういう始まり方をしてくれる楽曲。楽曲の時間はGLAYの他の楽曲と比較してもかなり短いが、その分瞬発力と加速力が半端なくて、休んでいるようなところというか、中距離走を短距離走のスピードで走っているような楽曲。歌詞もフレーズも基本はリピートになるが、後半になると、楽曲全体に展開が起こるため、その変化感においても、疑問とか違和感なく楽曲全体のオーラの色に変化がある。そう、後半になるとTERUのボーカリストとしての色気が色濃くなってくる。そう、ブレスさえも色気を感じさせるようなもので、そこだけをリピートするために巻き戻し(って今は言わないことはわかりつつ、代用言葉がみつからない)を何回もやったことがある人は、一人二人なんてもんではないだろう。

あっという間に始まって、怒涛のように終わっていく楽曲であることから、一音たりとも聞き逃せないし、ライブの中における楽器隊メンバーの指が気になってしまう今日この頃。あれだけ動いで、正確な音を奏でることができるその瞬間を自身の目で捉えておきたいという至極自分の中心の考えから、運指を追い続けてしまっている。

短時間でライブ状態に持っていきたい方にとっては、まず最初に聴いてもらいたいものだ。

#GLAY #ALLAWAT #ハイコミツアー #アリーナ級会場でリリース予定ない新曲を演奏する

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