コロナの鬱々とした気分を上に向けてくれた

ROCK ACADEMIA

爪痕を残すというけれど、HISASHI楽曲はそこにある程度のスペースを確保した別の領域を創り出してしまう。一度聴くと、HISASHI楽曲用のスペースが別枠で確保されて、それが満たされていないとなんだか落ち着かない気分になる。新しい楽曲が出てくると、用意されていたスペースに張り込むのではなく、今までのものとはまた別に創られていくから、いくらでも拡張される。拡張非現実(?)だ。
それだけのスペースが無尽蔵に用意されていくわけだから、ちゃんとそれぞれが満たされていないと渇望感に苛まれる。なんせ、HISASHI楽曲の中毒性がえぐい。はい、えぐいという言葉を使いますよ。えぐいです、エグい!!首根っこを掴まれているというだけではなく、もう精神も押さえられているから、心身ともに骨抜きなわけです。だから、HISASHIが続くと心は満たされるが、その後残る後遺症がこれまた威力が尋常ではない。

それでけ夢中になって離さない物って何だろう。強烈なインパクト?この楽曲で言えば、脳天にいりなりどーーーんってくるデンデンデンって音。MVでは、HISASHIがシンセっぽい楽器を操作しているが、そこで作った音なのか?いずれにせよ、このイントロやられたら、タイトルを仮に忘れても、「ほらほら、あのデンデンデンって曲じゃない?」なんていう会話にも繋がる。
個人的にこういう感じの電子的な感じがあまり得意ではないのだが、なぜだろう、HISASHIが生み出す電子的なやつはスッと入ってくる。もちろん、聴いた初めての時は、音として捉えた時の心地よさとかで判断して、スッとはいってくるなと感じたが、何度か耳にするうちに、それこそ歌詞が何を歌っているのもわかってくると、より思い入れが深くなっていく。こういうタイプの楽曲に一瞬でも切なさをもたらすような詞が登場するもんだからこそ、一層この楽曲の持つ深みにハマっていく。
なんせタイトルが「ROCK ACADEMIA」だもん。ただ物ではない楽曲であることはわかっている。

そして、この楽曲、コロナ真っ只中にリリースされている。真っ只中というか、閉塞感で息苦しい時。まだまだ先が見えない時にもたらされた一筋の光。それが、ある意味でこういう表現に落ち着くところが、やっぱりGLAYだなと思う。MVのポップさも全部ひっくるめて。

個人的には、サビの感じ。まだもう1フレーズあるだろうと体に染み付いているあたり前をスッと取り除いてくれた。そうか、もうサビは終わるんだ・・・違和感あるなという印象に、この1フレーズは最初から気持ちいいなんていうふうに、自分の気持ちに素直になることができる。

#GLAY #ROCKACADEMIA #HISASHI楽曲のホットスポット

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