わずか20代の若者が作ったという事実

It's dying It's not dying

「毒ロック」「ストロベリーシェイク」に続く連続3曲のラストのタイトルが急に正面から人生の真理をついてくるようなものだから、ちょっとドキッとしてしまう。
これもまた、なんだか暗い曲だなと思っていた学生時代。ライブ好きな身としては、ちょっと静かのの楽曲は、仮にライブで演奏されたとしても暴れられないから、ちょっと・・・なんていう単純な理由から、あまり聴くことはなかった楽曲の一つだ。
そういう今もなお、それでは好んで聴くのかといえば、特段そういうことでもない。自分にとって、めちゃくちゃ泣ける楽曲になったかといえば、そこまででもない。ただ、自身も年齢を重ねて思うのは、今の自分の年齢の時に、GLAYはどうだったのか、どんな楽曲を世に放っていたのか、その時の自分はその彼らを見てどう思っていたのかということはよく考えるからこそ、若干30年も生きていない状態で、あの楽曲を作れること、それを演奏すること、世に放たねばならないと思うことそのものが、本当に尊敬に値する。
そして、やっぱり想像してみるのだ。

深い喪失の渦の中で
生が無慈悲に非情だとしても
そして生きてゆく理由などなくても
やわらかい乳房の向こうに響くのは絶えざる現在

GLAY公式サブスクリプションアプリ「GLAY」

この歌詞を今のTERUの声で聴けたら、その説得力は当時とは比較にならないほどに、心を奪われるだろうと。私の陳腐な想像なんかヒュッと超えて、心の奥の方をガシッと掴んで離さないだろう。そして、きっと終わった後には、相方と「ヤバイヤバイ」という必要最低限の語彙しか発することができないほど、骨抜き状態にされているだろう。本当に、いっそそうなってみたい。

ちなみに私は「悪いGLAY」の日に、1位で演奏されるのは、この楽曲だと想像しておりました。


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