記念すべき初ライブの1曲目を飾ってくれました

HAPPY SWING

初めて参加したライブが、今でいう20万人ライブで、まだFCも入っていなかった自分は、隣町の駅の中のプレイガイドが入っている商業施設前にAM5:00頃に並んでチケットを取り、ようやくライブに行くことができた(このライブの前の東京ドーム5daysは、この方法でもチケットが取れなかった。。。)。今考えると、その行動力というか、気力・体力が恐ろしい。
めちゃくちゃコスパの悪いチケットの取り方だったけれど、ライブそのものがその後の自身に齎した影響を考えると、なんとコスパのよい買い物だったかと今は思う。
そんなこんなで取ったチケットを握りしめ、参加したライブの記念すべき1曲目に、大ヒット曲を持ってくるのではなく、バンドのファンクラブ名がついた楽曲を持ってくるあたり、当時からやっぱりGLAYだなと思う。ファン想い、ファンに優しい。

「HAPPY SWING」は、青空が似合う楽曲だ。
Aメロに

ここは華のTOKYOの一番危ない瞬間さ

GLAY公式サブスクリプションアプリ「GLAY」

という歌詞があり、「TOKYO」のところをそれぞれの会場となっている地域名をTERUが高らかに叫ぶのだが、ライブ新参者はまだその辺の常識を心得ておらず、TERUが「まくはりぃぃぃ〜」と叫んだことに対して、「あれ?東京じゃなかったかな?」なんて、当時は思っていただろう(もう、記憶が確かじゃないが、きっと当時の自身は思ったはずだ)。
青空に溶け込んで行くTERUの伸びやかな声を聴きながら、サビではJIROのハモリに酔いながら、初めてのライブの1曲目を味わい尽くしていく。
これまで生のエレキ楽器の音を聴いたのは、北関東の片田舎の路上ライブでそれこそGLAYやLUNA SEAのコピーをやっている人たちの音くらいだったので、こんな大きな会場に響き渡る大音量の楽器の音に圧倒されないわけがなく、全くもってメンバーの姿が見えないにも関わらず、スクリーンに映し出されたくらいのサイズ感でメンバーが目の前にいるような錯覚すら起こすほどの衝撃をこの楽曲の間くらいは感じていたと思う。
それでも、間奏のTAKUROの大人びたギターとHISASHIの遊びの余裕のあるギターの掛け合いに感動したし、2番のAメロ前のJIROのベースソロっぽい音階を駆け上がるところが胸に響いたし、

独りきりのステージで冷えきった心を抱きしめる
奪われた身体の熱を もう一度取り戻す為に…

GLAY公式サブスクリプションアプリ「GLAY」

ここのちょっと切なさを持った演奏になるところは、心がキュッとなったし、その勢いで大サビはとにかく、今では「GLAYチョップ」と言われるリズム乗りをもちろんした。
楽曲は聴いて知っているけれど、いわゆるライブ作法というものを今のように事前に調べて行くにも限界があった時代、とにかく現場で前後左右の人の動きを見ながら、スタンダードを体に染み込ませて行くことを、この楽曲で知った。何より、こんなにも大勢の人がいるのに、その人混みの煩わしさよりも、一体となってGLAYに向けてエネルギーを捧げている感じが心地よかった。1曲目からライブでしか味わえないリアル感というか、臨場感というか、生物であることの尊さを存分に教えてくれた楽曲。
今でも、イントロのTAKUROのギターがジャジャジャジャッとなると、この日の青い空がフッと目の前に浮かんでくる。もちろん、目頭も一緒に熱くなる。


↓ぜひとも伝説のライブは、これを観ていただきたい。動物的な血が騒ぐはず。


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