人生の少しだけ残酷な賭け事
Precious
どういう生き方をすると、このような歌詞として表現できるのかを本当に聞いてみたい。
確かにこの楽曲の歌詞については、モデルとなる人がいて、そのストーリーをベースに書かれたと言われるが、このような歌詞にできるTAKUROの表現力の幅の広さにはいつも圧倒される。
初めてこの楽曲を耳にした時のことは、鮮明に覚えている。初めて聴いた時から、心に迫るものがあったことは言うまでもない。
GLAYの夏の風物詩的なイベントの整理券をもらうため、朝から炎天下の列に並んでいた時に初めて聴いた。泣いた。相棒(いつもライブに一緒に行くっパートナー)と二人で、聴きながら泣いた。
そして、歌詞の意味を知ってしまったら、それはもう涙なしには聴けない。
とある人の人生に触れたことで、今の歌詞になったとインタビューで読んだ記憶がある。
まず、この本の読了後、嗚咽するほど泣いた。
全く立場の違う方の話にも関わらず、どっぷりと感情移入をしてしまって、涙が止まらなかった。
この本の著者の方が、以前、広告代理店の立場でGLAYに関わったことがあり、その当時のことが詳細に記されていた。
著書の中で、著者の方のGLAYの思い出の楽曲として「Yes,Summerdays」が挙げられているが、この楽曲についてのエピソードを一つ。
「Precious」が収録されているアルバムを引っさげてのツアー中、
「Yes,Summerdays」がセットリストに含まれた日が1公演だけあった。後から知ったが、どうやらその日に、この本の著者の方がライブに来られていたそう。
GLAYはそういうことができるバンドだ。
さて、本題の「Precious」の話。
この楽曲は、歌詞としての完成度があまりにも高いことに加え、ライブでのTERUがとにかくすごい。
この歌の世界観をここまで表現できるボーカリストが他にどこにいるだろうと思えるほどに、心で、いや、魂で歌っている。
↓この映像を観たら100%の確率で泣いてしまう。
見て欲しいポイントはいくつかあるが、特に3:24あたりの以下の歌詞のところ。
このツアーのファイナルの映像だが、このツアーで何度も歌いこんできた最後の歌がこれ。TERUのこの楽曲への感情が爆発した結果だろう。
この楽曲が終わった後にしばらく呆然としてしまったほどに、この表現力に魅せられてしまった。ライブ後の打ち上げ(と称した飲み会)の時に、相棒と、泣きながら「Precious」について語り合ったことは言うまでもない。
楽曲はライブで様々な表情を見せてくれるが、その最大級のものが、このツアーでの「Precious」だと思う。
しばらく聴けていないので、ぜひとも今のTERUの声で聴きたい。
この楽曲の歌詞の妙をぜひとも最後に紹介したい。
こんな歌詞が作れて、それを完璧に表現できるロックバンドは、GLAY以外には存在しないだろう。
ライブ映像まで含めて、「Precious」の世界観を味わっていただきたい。
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