ちゃんと見ていてくれている安心感。稀代の応援ソング

lifetime

初めて聴いた時から思っていた、JIRO氏からの応援歌だって。しかもこの楽曲が世に放たれる本当に少し前に自身は子をあやす立場になった。こんな偶然を必然だと思わないほど現実主義ではない。これは、自身への最大級の激励であると受け止めて何が悪い。この後くらいから、JIROはインタビューで
子育てがひと段落してまたライブに来るファンに対してのコメントが増えた。自身が置かれているちょっとだけしんどい現状を理解し、それを音楽にして慰めてくれる、それだけで報われる。誰に誉めてもらえなくても、自身を卑下したくなるような日々でも、なんとか明日に向けてちゃんと眠ることができる。

何が嬉しいってJIROは普段歌詞を書かないのに、この楽曲は歌詞を書き、それが自身の現状を見ているのではないか?と思うほどに、気持ちや思いが歌詞に詰め込まれているもんだから、涙なしには聴けない。難しい単語や遠回しな比喩表現はなく、わかりやすい言葉で、誰が耳にしても理解できる言い回しの歌詞が本当に温かい。本当にしんどい時は、ストレートな言葉がありがたい。直球勝負が何よりも心を打つ。

忙しい毎日でも 悔しさを胸に秘めてても
苦しい時にほら 流れるこのMUSIC
次にまた会えることの喜びを

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生活に追われながら 子をあやす優しい瞳

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ちゃんとファンの生活まで見ていてくれて、それを認めてくれる。そして、きっとこうだろうな、わかっているよという優しい気持ちが、歌詞から溢れ出ている。どの角度から見ても否定のしようのない事実。

そして、この360°正解しかない歌詞が乗っているメロディの妙よ。バラードでもなければ、激しいロックでもないし、ポップでもない。このBPMで、そこまで抑揚のあるメロディでもない。それが、この楽曲のもたらす効果を最大にしているのではないか。ちょっとアンニュイな感じ。気怠るさを残しながらも、でも先にある望みに向かっていく一筋の灯りのようなものもちゃんと見える。だからこそ、変に暗くなりすぎずに、ちゃんと心を一度整わせてくれる。淡々としたメロディだからこそ、自身の心を一度クリアな状態に戻せる。苦しい時に流れるMUSICとはまさにこのことよ。

淡々とはしているけれど、決して単調でもなければ、一辺倒でもない。何度か同じ歌詞がサビで繰り返されるけれど、リピートをしていると言う感覚には陥らないのがまた不思議なところ。音の厚みがちゃんと楽曲に奥行きも生み出しているように感じる。


#GLAY #lifetime #JIROの作詞 #2017年以降の応援歌

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