名曲は季節を超える〜夏の野外のWinter,again〜

Winter,again

まさに今日のような日のことを表現する言葉ではないか。。。
まだ窓の外に雪は積もっていないが、今にも降り出しそうな寒さにエアコンの温度を1℃上げてみたりする。
GLAYも最大のヒット曲。もうリリースしてから四半世紀が経とうとしている。
今でも、雪が降れば必ず口ずさむ。

いつか二人で行きたいね 雪が積もる頃に
生まれた街のあの白さを あなたにも見せたい

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そう、故郷を歌った楽曲。そして、北海道に20年近く暮らして、冬の厳しさと知っているからこそ歌えて、演奏できる楽曲。イントロのギターの音、雪国の出身でなければあの音は出せないだろう。痛みにも似た感触を頬に感じるような気がする。寒さで空気が張り詰めている感じもその音でわかる。実際に雪の降る函館を訪れた時に実感した。まさに、「Winter,again」の世界だった。MVほど吹雪いてはいなかったが、雪がもたらす静けさの中に溶け込んでいく感覚に、自然の脅威を感じるほどだった。その景色を一緒に見たいと思ってくれる人がいたら、それはきっと一番の理解者となってくれるはずだとこの楽曲は歌っている。

同じ「雪が降る」という状況であったとしても、1曲の中で、雪の降り方が違う所にストーリー性を感じる。ただ、それを歌詞で説明するのではなく、歌詞はあくまでも雪の情景を優美に描き、その景色を一緒に見たい人への想いを歌っている。ただ、その感情の起伏同様、雪も常に一定の降り方をしているのではなく、時々で表情を変える。イントロからAメロのところは、少し吹雪いているような感じ。雪が風に流されていて、ともすれば横に降っているのではないかと錯覚するような降り方。Aメロ前のベース音が、少しだけその雪が落ちついたことを知らせる。雪が音を吸収し、隣にいる君の声さえも吸い込んでしまう。
間奏の途中では、雪はさらに激しく降り、目の前が白くなっていく感じ。それでも必死に目を開けて前に進もうとする強さのようなプラスのエネルギーを感じる。

もう、何千回とこの楽曲を聴いているが、無意識のうちに気にしないようにプログラムされていたのか、気付きながらもそれをアウトプットすることは瑣末なことであると勝手に思い込んだからなのか、Bメロがないことを、今ちゃんと認識した。そういえば、Dメロっぽいのはあるけれど、Bメロがない。それを意識せずとも25年ほど経過している事実に驚きを隠せない状態。それくらい心地よく楽曲が展開していく。

友人(イベンターの方だったような気もする)にライブで何が聴きたいか?とTAKUROが質問すると、真っ先にこの楽曲を挙げたらしい。ただ、時期的に夏のライブを想定した質問への解が「Winter,again」だったことから、TAKUROが「だってあれ冬の曲じゃん」というようなことを伝えると、リクエストをした人は、「あほんだらぁーーーーー!名曲は季節を超越すするんだよ」と名言を大声で言ったそうな。
この件があったからこそ、夏の函館の野外で「Winter,again」をやるに至ったのではないか。
GLAY史上初めて野外ライブで雨に降られた日に演奏された「Winer,again」の映像を見ると、雨粒が雪ではないか?と思わせてくれる。自然ほど優秀な演出家はいない。

↑降り続く白い「雨」は〜と歌い、客席から割れんばかりの歓声が。
はい、確かに名曲は、自然の演出をも味方につけるか。

↑バンドバージョンのFIRST TAKEも素敵。TERUの声が伸びやか。

↑一悶着あったと噂のMV。スタジオバージョンも存在する。

#GLAY #winteragain #滔々と #いつか二人で行きたいね雪が積もる頃に

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