アルバム楽曲だからこその見えるベテランバンドの新たな一面

浮気なKISS ME GIRL

この楽曲が収録されている『MUSIC LIFE』というアルバムがとにかく好きだ。アルバム単位で好きなものって、本当にアルバムひとつで1作品だと思っているので、楽曲単位で切り出すのはなかなか難しいのだが、そんな大好きなアルバムの中で、特に軽妙でポップで、でも少しだけ儚さを含んでいて、一瞬ベースだけがぽろっとなるところを待ち構えたりするところが、とにかくいくらでもリピートしたくなるポイント。

おまえという歌詞を「オ前」って表現するところとか、ツレナクシナイデとカタカナで表記するのは、いつかの年代を意識しているというような話を聞いたことがあるが、アルバムの中で遊びの部分を作り、ライブで演出を加えていくのが、GLAYの面白いところ。ちょっとした遊び心が加わったものだろうこの楽曲は、いくら聴いても重くならずに、心が跳ねるような状態で何度でもリピートしたくなる。

GLAYが10年ぶりに東京ドームのステージに立った2015年。
2014年から始まったデビュー20周年ANNIVERSARYの締めくくりとして、また、10年前の約束を果たしに東京ドームに帰ってくるというコンセプトのライブに、まさかのアルバム『MUSIC LIFE』の世界観をがっつり持っていくという、ある意味でサプライズを起こしたGLAY。
いやいやいや、東京ドーム10年ぶりで、ベスト的なセットリストではなくて、直前までやっていたアルバムツアーのグランドフィナーレにする???
それがあたり前にできてしまうのがGLAYの真の強さ。

その東京ドーム公演での「浮気なKISS ME GIRL」は、ちょっとしたTERUの小粋な芝居とそこに組み込まれたインベーダー要素の強い映像によって、会場熱を一気に高めた。
そして、会場中にGLAYの(公式?)マスコットであるズラーノビックバルーンが宙を舞うという演出も加えられ、1曲の中にも転換を作るという技をやってのけた。
東京ドームという日本の屋内では最大級に集客できる会場で、アルバム楽曲たちが、コアファンはもちろん、コアファンに連れられてきてみたはじましての方にも、関係者席の方にもちゃんと浸透しているのが、なんだか嬉しかった記憶がある。
そういう演出も過剰に見えず、楽曲としてのパワーもあり、パーティー感がありながらも大音量でバカ騒ぎをするのではなく、節度をもって盛り上がれるような優等生感もあったりするなんとも不思議な楽曲。

何度聴いても飽きないというよりも、何度聴いても新しい魅力を発見できる楽曲というイメージだろうか。

昔、GLAYをよく聴いていましたという世代の方に、こんな楽曲を楽しそうにステージで演奏していますというところをぜひとも見てもらいたいななんて思わせてくれる、そんな愛すべき楽曲だなと改めて思うのです。

この楽曲を知る猛者たちと、カラオケに行きたい!!!

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