ファイティングスピリットを燃やせ!!

Fighting Spirit

GLAYの王道中の王道。これがGLAYと言える代名詞的で、名刺となる1曲。GLAYの基礎の全てがつまっていて、そして強く揺るがない。
GLAYをゼロからはじめる人には、まずはこの楽曲でGLAYの真髄の一部にあどっぷりと浸かってもらいたい。

2001年にリリースされたので、もう22年も前になる。メンバーが30代に突入するかどうかくらいの楽曲。まだまだドームツアーが何本も組まれていたり、無謀とも言われるような野外ライブなんかも当たり前のようにやっていた頃。その頃にリリースした楽曲が、22年の月日を経て、今もなお、当時の彼らよりももっと歳を重ねた私の心を打つのだから、この楽曲を若干30歳で作ったTAKUROの才能が末恐ろしい。そして、何よりも驚きなのが、今と当時と、ベースにあるものはなんら変わっていない。その「かわらない」ものにどこだけ救われているか。

シンプルにアコギのジャカジャーンから始まり、そのあとに続くAメロの歌詞は、

人生の気高さよ 時を経ても尚更始めようと意気込んでる

GLAY公式サブスクリプションアプリ「GLAY」

である。「気高い」という単語を歌詞の冒頭にこんなにも自然に使うとは。GLAY楽曲は歌詞の意味が重いものほど、曲調がポップなものが多い。歌詞が深いものほど、メジャー調の明るいフレーズで、重さにさらに負荷をかけない。だからこそ、歌詞が体にスッと入ってくるし、思わず口ずさみたくなる。そう、曲調に救われるのだ。そうやって伝えるべきこと、今歌わなければならないことも、音楽の形にして、世の中に投げかけている。

この楽曲を学生時代に聴いた時は、30代を前にするとこんなことまで考えるようになるのか・・・なんておもっていたけれど、とんでもない。その年齢を越えてもなお、TAKUROが書く世界観?世界線には全く追いつける気がしない。本人としては、これほどまでに人の心を揺さぶる人を目の当たりにして、何を感じるのだろうか。
TAKUROが本当に伝えたい時は、同じフレーズの中に違う単語を入れ替えて、ある意味並列のような形で伝えていく。
この楽曲の場合はこんな感じ。

安らぎを 寂しさを 虚しさを 喜びを AH  歌うよ
愛情を 欲望を 諦めを 慟哭を AH  歌うよ

GLAY公式サブスクリプションアプリ「GLAY」

そう、こういうところ。また、この言葉のチョイスが絶妙。そして、1回目の「安らぎを〜」の1フレーズを追うように2回目の「愛情を〜」という歌詞はある意味対比しているようにも見えるが。。。でも1回目の単語の並びと2回目のチョイスは質量という意味でも抜群だと思う。
ここも、言うなれば単語だけなのに、云わんとすることが手を繋いだように伝わってくる。TERUの歌唱力もあって、アウトロに向かう、ここの盛り上がりがすごい。

そして、ラストの詞は「生きる事は辛いな」
最初に「人生は気高い」と言いながらも、生きるということはそれを全うしていくことになるのだから、いいことばかりではない。
元JUDY & MARYのYUKIさんの一言から生まれた歌詞だそうな。

なかなかMV面白いのは、やっぱりGLAYのみなさん、大根であること。でもそれを認めて、音楽に向き合っているところが何よりも好き

#GLAY #ONELOVE #MVが続きモノ #大根役者



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