異色のコラボレーションver.1

道産子シーサー(GALAY)

一体、何を言っているのだろう?というタイトルであるが、よくよく聴くとなかなか秀逸である。北を南をしっかりつないでいることが、歌詞から伝わってくる。
そう、GLAYとガレッジセールがコラボバンド「GALAY」の楽曲だ。

当時、ガレッジセールは結構な売れっ子芸人だったにも関わらず、あまり自身は知らず、なぜ芸人となんかコラボするのか、安売りではないかなんて思ったりした自分を恥じたい。

繰り返しになるが、歌詞が秀逸だ。ガッレジセールのゴリ氏が扮するゴリボンジュールのペンによる歌詞は、聴き込むと北海道と沖縄への深いリスペクトを感じる。

1つ、毛皮のタンクトップ着て
1つ、食べるソーキ味噌ラーメン
1つ、名物しろいちんすこう
1つ、海にいるハブ毛ガニ
・・・

GLAY公式サブスクリプションアプリ「GLAY」

こんな風に北海道を沖縄の名物をバランスよくメロディーに乗せている。
この合わせる言葉の質量というか、そう言うもののバランスが取れているから、無理やり感もなければ、あんなソーキ味噌ラーメンってありそうな気さえしてくる。だからこそ、覚え易くて、耳馴染みが良くて、ついつい口ずさんでしまう。
音源を取得した後は、集中的に聴いていた期間もあった。

この楽曲・歌詞によってあまりよくゴリ氏のことを知らなかったが、一気に親近感を覚えるようになったことを思い出す。

しかも3人(TERU +ゴリ氏+川田氏)の声のバランスというか、マッチングも心地よい。ガレッジセールの2人がだんだんと盛り上げて、最後にTERUが歌い上げると言う流れが綺麗にできている。
ガレッジセールの2人の歌のうまさと声の良さが、この楽曲では際立っているだろう。

テレビ番組の企画から生まれたバンドだそうだが、イロモノ的なものではなく、これだけで終わるのは、ちょっと勿体無い気もするくらい、楽曲のクオリティが高い。
メロディーも耳馴染みが良いので、聴き心地◎。
それぞれの個性が発揮されて、唯一無二の作品ができた。
あくまでテレビ番組企画の1つではあるだろうが、才能と才能がぶつかり合うと後世まで残せる作品になることを証明している。
GLAYファンはきっとGALAYを忘れない。

きっと今日1日は、気づけばこの楽曲の口ずさんでいるだろう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?